2013年12月6日の参院本会議:「特定秘密の保護に関する法律案」の討論終局から採決に至るまでの議長席における会話

非常に生々しい会話が聞き取れます。

山崎正昭議長らが投票途中での延会まで検討した上で、最終的に記名投票を決定。野党は「牛歩なんて絶対しない」と見透かされ、民主党は議長判断(延会)を容認、共産党は「救いの手」を出したとか。「もし記名投票といった場合は、脇(雅史自民党参院幹事長)先生は、議長の首を取りに行く」と自民党内での攻防までダダ漏れ。

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【抜粋】

「いま靴上から投げた傍聴人がいます。…いまもう捕まえて上にしょっぴきました。」

「他の会派、いま仁比先生だけが討論終えて上に上がって来ていますが、他の理事はぜんぜん上がって来ません。というか水野さんいませんよ。」

「ちょっとお待ちください。いま共産党が救いの手を出しました。」

「最初からあの延会をやるという心積もりでしたから。」

「えーやってもやってもいいですよ。押しボタンで。」

「民主党は議長判断で延会でよろしいと。」

「規則上は5分の1以上の要求があれば記名投票にしなければならないと。」

「やっぱり規則は規則ですから、議長は破るわけにはいきませんっ。」

「押しボタンは結果出ます。記名も出ます。ただあの時間がね、牛歩でもされたらアウトですよ。」

「牛歩なんて絶対しないと思います。」

「もし記名投票といった場合は、脇先生は、議長の首を取りに行くぞと、まで言っておりますけど。」

【全体】

(仁比聡平議員の討論)

11:28 これにて、討論は終局いたしました。しばらくお待ちください。

12:06 いま靴上から投げた傍聴人がいます。

いまもう捕まえて上にしょっぴきました。

これもうもたないですよ。

12:48 場内協議関係で…

13:00 議長の判断ですけど、どうされますか。もう押しボタンでいきますか。

他の会派、いま仁比先生だけが討論終えて上に上がって来ていますが、他の理事はぜんぜん上がって来ません。というか水野さんいませんよ。

13:30 ちょっとお待ちください。いま共産党が救いの手を出しました。

とにかく討論終局まではもう済んでます。

こうやっているうちに記名投票した方が早いですね。

共産党の、共産党の結論を聞いて。

はいはい分かりました。

共産党の意見を聞いて。

はい、はい。

これはね放棄したんですよ。…

そうですよ、そうです。

なぁ。

いまちょっとまた議運の委員長のところに行ってですね、延会手続きでどうですかともう一度言ってきます。そうすれば理事会協議にもできますので。このまま時間過ごすと日を越えてしまいます。

はい、はい。

17:15 最初からあの延会をやるという心積もりでしたから。

…これね結果を出してだね。

18:23 えーやってもやってもいいですよ。押しボタンで。

はい、押しボタンでいいですか。

やってもいいですよ、もうこれ、ちょっとまって。…

19:10 議長、それではこのまま押しボタンで行くということでよろしいですか。

ちょっとお待ちください。

20:00 採決に加われるんだろ、押しボタンで。

そうです、加われます。

加われるんならいいじゃん。

事実上の記名投票ですから。ただそのトウキに基づいて出してきたことをどうするか。でももう議長も認めない、議運長も認めない。

んだからどうにもならんでしょ。

民主党は議長判断で延会でよろしいと。…

そうなると押しボタンだな。

21:14 規則を盾にとって押しボタンではダメなん。

…なければならないと。

だから、議長の判断で延会にしろと。

こんなところで押しボタン押したら。

22:35 採決に加われるんだろ。

採決には加われます。

…議運…出してきても。

22:48 規則上は5分の1以上の要求があれば記名投票にしなければならないと。

でもあれでしょ。

記名やるか記名、記名。

23:20 記名はもうだめじゃないですかね、まぁやれんことないです、20分…

やぁやぁこれ延会…

延会にするという決め手の論理…

23:58 採決に加われるんだろ。

24:26 やっぱり規則は規則ですから、議長は破るわけにはいきませんっ。

んー

24:32 だったらあれにするわ、延会にするわ。

延会ですか。

そうしないと時間間に合わない。

記名投票したら結果でるの。

押しボタンは結果出ます。記名も出ます。ただあの時間がね、牛歩でもされたらアウトですよ。

だから延会すればいいんでしょ。

そうです。ただ、投票の途中で延会するしかないですね、そうなると。投票の途中で延会するしかないですね。

そうそうそう、それは了承するから。

はい。

…ないですよそんなこと。…牛歩なんてしない…

25:40 牛歩なんて絶対しないと思います。

投票の途中だな。

はい、途中でもできます。

了承がなければだめだろ。

いえ、それはだいじょぶです。時間が来たらもう議長の権限でやれますから。ちょっとお待ちください、その確認だけしますから。イドウがだめでも。

26:28 (議場:議運で…何なんだよ)

28:28 もう一度、議長は、あの規則違反をすることはできないと、すぐ記名投票をやろうと、言ってますということを議運委員長に伝えてよろしいですか。

はい、…あの、行って、記名投票で早く決めろと。

時間…時間ないと時間。

29:50 録音中断

31:12 録音再開

138条です。

2通りの選択肢を見ました上で我々は押しボタン方式しかないと思っているが、議長判断であれば仕方がないと。

それじゃやりましょう。これより採決にかけます。

もし記名投票といった場合は、脇先生は、議長の首を取りに行くぞと、まで言っておりますけど。

あっ、いい、いいです、どうぞ、はい。やってください。やりましょう。

これより採決をいたします。足立信也君ほか57名により評決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。現在の出席議員の5分の1以上に達しているものと認めます。よって評決は記名投票をもって行います。本案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、ご登壇の上ご投票を願います。

(以下、略)

太田光征

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