6月、いよいよ参議院選挙目前

事務局の竹村です。 

いよいよ6月に入りました。参議院選挙は7月5日告示、7月22日投票ということになっています。ただし、いまの国会の混乱が続いて、なんらかの理由で会期延長なんてことになると、このスケジュールはすべて組み直しになります。いろいろな印刷物や会場や人の手配など、すべて、上記スケジュールで組まれているはずなので、もしも会期延長なんてことになったら、大変なことになります。

そんなことがわかっていての、安倍総理の強硬姿勢。強行採決の連続で、あえて野党側を挑発しているようなやり方で、もしかして「解散、総選挙」ねらい?ともかんぐってしまうのですが?しかし、野党側が解散に追い込むだけの力は残念ながらありません。会期内に予定の法案が成立せず、それなら解散だ・・という、あくまでも強硬、わがまま解散です。

そんなわがままが、最近の日本の有権者には「強い指導力」だとか「ゆるぎない信念」だとかに見えてしまうようなので、この強硬手段は、支持率急落の安倍総理にとって一発逆転の切り札かもしれません。

さて、私たち「市民の風」はと言いますと、この参議院選挙で憲法9条を守るため、改憲の発議を阻止できるだけの「平和共同候補擁立」という目標について、 達成できず・・の報告をせざるを得ません。

参議院は選挙区と比例区がありますが、選挙区においてはたくさんの平和候補が出ておりますが、どの選挙区とも「競合」立候補であり、共同候補に一本化することはできませんでした。比例区については、まして、異なる政党での比例候補の一本化どころか、むしろ数多くの新党(確認団体)乱立という現実に直面しています。

平和のために、たった1回だけ、自党の利益を捨てて、各地での共闘をして、選挙区での平和候補を1人でも多く国会に送る・・という、この単純なことが、日本では遠い遠い道のりなのです。

この原因の一つには政党どうしのにらみ合いということがあります。また、政党から見て、市民団体など頼りにならない・・という過去の経験に基づく疑心暗鬼があります。平和を愛する市民の側にも、憲法9条を守るためには、ほかのすべてに目をつぶってでも・・という戦略的思考がありません。

一言で言うと、誰もみな「オールオアナッシング」が多いです。「オール」が取れなきゃダメ、少しでも矛盾や気に入らないところがあったらダメ・・。これでは、一つにまとまれないわけです。

この記事の二つ前に、日本共産党の赤旗論文への反論というのがありますが、これも上記の疑心暗鬼の類です。多くの事実誤認もあります。しかしだからといって、私たちは日本共産党が悪いというつもりはありません。むしろ、この参議院選挙では1人でも多くの候補者を当選させてほしい。

疑心暗鬼の点では社会民主党も同じです。この私たちのような、できたばかりの「実績のない」市民団体と一緒にカオスの中に突っ込んでいく勇気は出なかっただろうと思います。それでも1人でも多くの候補者を当選させてほしいという思いは、共産党に対してと同じです。

9条ネットというのもあります。昨年の7.7シンポジウムを一緒につくりあげて、平和共同候補をつくっていこうと話をしていた護憲共同(護憲共同候補擁立懇談会)の人たちは、各政党との共同が叶わないと判断した時点で、独自の「確認団体」を立ち上げて、参議院比例選挙に挑戦することにしました。私たちの仲間の中から、その候補者になってしまった人もいます。 

しかし、残念ながら、ここでこの党の誰々・・というようなことを、現時点で書くことができません。それぞれから中立という立場の「市民の風」は特定候補についてのみ紹介をするということも不公平という、まるでNHKのような存在になっています。(私は書くことができませんが、皆さんが書くこと、候補者本人がブログを活用して書くことは自由だろうと私は解釈しています。)

選挙区選挙でも、各地、素晴らしい人が立っています。東京の誰、大阪の誰、広島の誰・・とご紹介したいのですが、なんと私の立場からはできません。ぜひ、各地の方々からのメッセージとして、あとひと月、ここにいろいろな方を紹介してください。(少なくとも9条を守るという立場の人でなければ、事務局判断で消させていただくこともあるかと思います。)

ともかくも、私たち「ただの市民」に何ができるのか。あとひと月、自分がこの人こそ・・と思う人を国会に送るために頑張るしかないのです。公選法上「○○に投票してください」は禁句です。応援してください、手伝ってください、カンパしてください・・はマルです。

こんなブログページ見つけましたので参考にして下さい。

http://saninsen.com/

憲法へのスタンスはこれではわかりませんから、ぜひ皆さんでご存知の情報をここに送ってください。

「市民の風」は明日、今年度の第3回目の運営委員会を行います。そこで、大きなフォーメーションの変化と、選挙の取り組みについて決めます。その報告もまた、ここに書きたいと思いますので、どうかまた訪問してください。

なお、時事ネタについては、どうぞ私自身のブログもご参考にして下さい。今回は松岡農水相の自殺を取り上げています。

http://blog.goo.ne.jp/h-take888/ 

 

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