12月15日、国会前
もしかしたら60年安保よりも大きな画期点である12月15日。午前中、私はまず、一昨日に引き続き、大仁田厚参院議員の秘書の方と電話で話しをしました。
議員自身は、教育基本法の改定について疑問を持っていたのです。以前、年金法案の強行採決時、ガードマン役を果たしていた彼ですが、今回、もしかしたら逆の可能性はないものかと、かすかな奇跡を期待したのでした。
秘書さんは、15日朝の各紙で、前日の教育基本法特別委員会での採決を「強行採決」と表現していないことを指摘し、どうやらこれが、議員の行動を示唆していたように思われました。実際はどうだったのでしょうか。
次に、参院議長の扇千景議員本人と電話でつながり、参院本会議を開催しないよう要請しました。相手はこちらの用件を心得ていて、早々に電話を切り上げられてしまった感じ。
最後に公明党の太田昭宏代表の国会事務所。電話に出た女性の受け答えの声には、心苦しさも感じ取れるように思われました。
12日まで、私は国会前に行かず、インターネットを利用して、できるだけ広く市民にアクションに参加してもらうための呼びかけ活動に専念していました。私1人分の頭数だけ増やすより、その方が世論の拡大につながるだろうとの判断からですが、13日以降ともなると、かなり空回りの心理状態。15日の午前中にやれたのは、以上の電話かけくらいでした。午後に所用を済ませ、国会前に駆けつけたのは4時半頃。
ZAKIさんや大阪の「風」の仲間を含め、今日も多くの方が駆けつけていました。ZAKIさん、新曲の教育基本法バージョンの歌詞、完全には覚えてなくて、私が歌詞を記した紙を掲げて、ライブのお手伝い。共謀罪ソングを含め、やはり大うけでした。
顔見知りを探しながら、歩道を何度も往復していた6時前、内閣不信任案、安倍首相問責決議案は一体どうなったのか、なんとも意表をついて、歴史的な暴挙が、告げられました。その後、国会前には、満腔の怒りと悲しみを込めた、おそらくマスメディアが伝えない声が、次々に響き渡ります。
この改定教育基本法は圧倒的な世論に反した、憲法違反の、歴史に逆行するものであり、子供の将来、人権に関する事柄まで、数で押し切る、醜い、とても子供に顔向けできない議会の有様でした。
安倍首相問責決議案を与党が検討すると言っておきながら、回答をする前に、参院本会議で、共産・社民に質問の機会を与えずに、強行採決されたことが、共産党の仁比聡平参院議員から報告されました。こんな採決は許されません!
しかし、この間、各団体・個人の間に築かれたネットワークは、子供たちに改悪教育基本法の影響を与えない、これからの新しい運動を継続する強力な手段となっていることが、多くの皆さんの間で確認されました。
60年安保でも安倍首相の祖父、岸信介元首相が同じ暴挙を働いたが、その後、岸内閣が倒れたことを想起する高校退職教員の方がいました。
社民党の福島瑞穂さんは、国会前の行動があったお陰で国会内で孤立せずに済んだと報告。それが、かろうじて、民主党を野党共闘の枠組みに引き留まらせ、来年の選挙にもつながる成果を残すことができたのではないかと私は思います。
ZAKIさんも最後のライブの前置きで、安倍内閣を野党共闘の選挙で倒そう、と呼びかけ、私も大声でそうだ!と応えました。その後首相官邸前に移動し、シュプレヒコールを挙げ、ヤラセの安倍内閣を倒すことを宣言。
全体行動の終了後、神戸や山梨から駆けつけた「風」の仲間とともに、「来年の参院選は平和共同候補で勝とう!!」のチラシを皆さんに配って、12月15日の一連の国会前行動を終えました。
当日の様子(ビデオ)
http://vpress.la.coocan.jp/vptv.html
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