2008年を「市民の風」充実の年に

皆様、あけましておめでとうございます。

「市民の風」事務局の竹村です。平和への結集をめざす共同候補を求めて一昨年に船出した市民の風ですが、昨年は参議院選挙において十分な成果を上げるところまで到達できませんでした。選挙結果は野党、特に民主党の圧勝となり、参議院での与野党逆転、結果としての安倍総理の政権放り出しという流れとなり、私たちがもっとも危惧していた、憲法改定、憲法9条の変質・・という政治の流れは少し小休止という状態になりました。

しかしあくまで小休止、この流れが消えてしまったわけではありません。自民党の新憲法草案はすでに出来上がっていますし、改憲のための国民投票法も成立し、この法律に基づき改憲発議のための憲法審査会も設置されています。改憲の準備は整っているのです。

「市民の風」の存在意義はまだまだ大きいのです。

しかし私たちは、今年の3月で設立から2年目を向かえますが、いまだしっかりとした組織の体も、ネットワークとしての広がりも持ち得ていません。それには大きく二つの原因があります。一つは平和勢力がバラバラであるが故の弱さです。「市民の風」には、このバラバラな平和勢力を一つにしようという高い志を持った人たちが集まっているのですが、それぞれがバラバラな平和勢力に所属あるいは強い親和感を持っています。それはときに、歴史観の違い、作風の違い、さらには価値観の違いとなって現れます。そして「一つにしよう」と考えている人たち同士が対立し、ときにはいがみ合うのです。

もう何人もの人が、この不毛な対立(私たちはこれを乗り越えようとしているのに・・)を理由に「市民の風」を去って行きました。共同して一つのことを成し遂げる・・という点において、私たちはどこか一つの勢力が他の勢力を糾合する形ではないと考える立場であるはずです。つまり「新しいもの」を作り出そうとしているのであり、今までの歴史観も、作風も、価値観も、とりあえずリセット可能な頭にして参加しなければならないと思います。

もう一つは、上記のことが原因かもしれませんが、事務局を担う人間の層が極端に薄いという現実です。メーリングリストでの激しい対立に嫌気がさして、純粋で無垢な志を持つ人たちが離れていっているのでは・・と思います。そういう皆さんにお願いです。メーリングリスト上で激しい論争があったりするのは、それだけこの運動に参加している人の熱意が大きいからです。難しい論争は、この運動のほんの一部の側面でしかありません。やることはほかにもたくさんあるのです。少しで良いので、あなたの力を貸してください。

さてさて、昨年はドタバタ、ギクシャクした「市民の風」ですが、どうやらそれらも終息し、今年はいよいよ「動き」を開始できそうです。まずは、福田内閣成立や民主党との大連立の動きなど、政治の状況が動いていますので、新しい「風・アピール」を発表します。つぎに、懸案だった「政治セミナー」をスタートさせます。選挙制度改革への取り組みや、バラバラの平和勢力の接着剤になるような「政策協定原案」にも取り組みます。

詳細については、この1月の運営委員会を経て、皆様にお知らせできると思いますのでご期待ください。

なお、「市民の風」の運営は会費によって行われています。年が改まりましたので、会員の方は今年の会費をお願いします。まだ、まだ会員でない方は、ぜひ会員となって、私たちの活動をサポートしてください。会費は年3000円です。振込先は下記のとおりです。

郵便口座番号: 00170−4−594080
(口座名義: 「平和への結集」をめざす市民の風)
平和への結集をめざす市民の風・事務局 竹村英明

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