裁判ではなく選挙制度審議会に強制参加させてほしいものだ(付:11.12斎藤貴男さん講演会「裁判員制度・・・それ・・・大丈夫なの?」案内)

 運動関係者の中にも、裁判員制度に賛成する人がいます。しかし、死刑制度を前提にするので思想・信条の自由を侵害する、強制労働である、などの理由で、反対する人のほうが多いようです。私も裁判員制度には反対する立場にあります。

 法曹関係者の方には耳障りの悪い表現ですが、裁判は社会的不祥事の後始末、尻拭いの作業です。社会情勢、政治の出来次第でいくらでも社会的不祥事は発生します。

 私は、悪いですが、原発経済の後始末であるとか、新自由主義経済運営の後始末であるとか、カジノ経済の後始末であるとか、格差社会を原因とする犯罪の後始末などを強制的にさせられるのは、ゴメンです。私は、社会的不祥事を防ぐための社会運営、社会的意思の決定に、主権者として関わりたい。

 裁判員制度というのは、主権者の主権を具体的に保障するための制度であるべき選挙制度を主権者に触れさせない国会議員の統治的発想の賜物でしょう。国(総務省)が選挙制度審議会を主催するのも本末転倒ですが、裁判ではなく、選挙制度審議会など、選挙制度に関する社会的意思を決定する場にこそ参加させてほしい。それが先です。

 民主党・共産党・社民党は最近、裁判員制度の見直しに言及し始めました。野党統一政策として、同制度の廃止を決定していただきたいと思います。

 友人から裁判員制度に関する講演会の案内が来ているので、紹介しておきます。どうぞご参加ください。裁判員制度の前に、死刑執行人制度――法務大臣ほか市民が死刑執行実務を担う――が必要かな?
 
 

講演題目:「裁判員制度・・・それ・・・大丈夫なの?」
講   師:斎藤貴男さん
日   時:2008年11月12日(水)18:00〜
会   場:松戸市民劇場
       〒271-0091 千葉県松戸市本町11番地の6
       T E L 047(368)0070
       JR松戸駅西口より徒歩5分
地   図:
http://www.morinohall21.com/gekijo/g_chizu.html

主   催:裁判員制度を考える会・松戸
連 絡 先:東葛総合法律事務所 047−367-1313
       市民自治をめざす1000人の会 047−360-6064

 
 
太田光征
http://otasa.net/

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