「平和への大結集・千葉」(仮称)の呼びかけ

 私達は、千葉市文化センターにおける8・12シンポジウムの成功を受け、その呼びかけを実現するために「平和への大結集・千葉」(仮称)を結成します。
 今年は、日本国憲法が公布されてから60年目を迎えます。
 ここ数年、改憲論議が盛んになり、特に昨年発表された自民党の新憲法草案では、現憲法の基本原理である平和主義、基本的人権の尊重などを根本から変更する改憲提案がなされるに至りました。
 さらに、改憲のための手続法である国民投票法案や、教育基本法改定案も、既に国会に提出され審議が始まっています。また、改憲論議を先取りするかのような法制定、法改正あるいは法の運用も横行しています。そして、安倍政権の成立が確実になり、ついに憲法改定を目的に掲げる政権が現れます。この憲法改定の野望を是非とも打ち砕かなければなりません。
 現在の改憲への流れは、日本国憲法の平和主義の危機であるとともに、自由や民主主義の危機でもあります。つまり、「憲政」(民主的な憲法に立脚する政治)全体の危機であると言うことができるでしょう。そこで、平和主義だけではなく、自由や民主主義を守るという観点からも、改憲に反対して「憲政」を擁護する広範な連帯を形成することが必要です。
 私達は、このような改憲の流れやその内容に異議を唱え、強い危機感を持ちながら、現憲法の大切さを訴え、守り活かすために、それぞれの立場から活動を続けてきました。そして、このシンポジウムを通じて、「既に平和憲法は死にかけている」という深刻な認識に基づいて、生命を尊重する平和憲法の生命を救うために、この状況に対応するために新しく「救憲(憲法を救う)」の運動が必要である、という認識に至りました。
 また、シンポジウムをめぐる意見交換により、これまで以上に、そしてより具体的に、「平和憲法を守り活かすために、何をなすべきか」を考えることができました。今後、国会での憲法改正発議の可能性が高いという現状を踏まえ、「平和憲法をどう救うか」という議論をさらに盛り上げて、それを実現してゆくことが必要である、という認識に至りました。
 「平和憲法を守り活かす」ための方法には多様なものがあります。例えば、改憲の発議を阻止するために選挙に注目し、平和共同候補擁立などを目指す考え方があります。衆議院の小選挙区制をはじめとする現在の国会の選挙制度では、そうしないと、「平和憲法を守り活かす」ことを主張する候補者が共倒れに終わる危険性が高いからです。また、憲法改定の発議がなされてしまった場合に備えて、国民投票における憲法改定の阻止に力点を置く考え方も存在します。そのためには、平和憲法の重要性について啓発活動を大々的に展開することが必要です。これと共に、国民投票法案や教育基本法改定案などの問題に対する個別の反対運動を盛り上げることも重要と考えられます。
 私たちは、このような方法の多様性を尊重し、それぞれがお互いの方法を理解しあいながら、「平和憲法を守り活かす」という共通の目的に向けて協力し合うことが重要だと思います。そこで、私たちは、「憲法を救う」という大目的を掲げて、「憲法改定発議阻止と国民投票における憲法改定阻止」という双方を可能な限り追求しつつ、「少なくとも国民投票においては最大限の連帯を形成する」という意味における「平和への大結集」を目指します。
 私たちは、このような目的の実現を目指して今から「平和への大結集・千葉」を発足させ、それぞれの地域、団体、職場、学校の人々に呼びかけて、より多くの仲間と、平和憲法を救うために、勇気を持って行動していきたいと思います。
 これまでも平和憲法を守るために多くの貴重な運動が展開されていますが、平和政党の間、政党と市民の間、市民相互の間などで壁が存在しているために、憲法改定への動きに対して十分な歯止めになりえていません。もはや一刻の猶予もない今、平和運動は従来の限界を突破し、大同団結して、圧倒的な力で新しい救憲運動を開始する必要があります。皆さん、是非「平和への大結集・千葉」にご参加頂き、私達と一緒に憲法を救うために千葉で立ち上がりましょう。

2006年9月
               
呼びかけ人  渥美 雅子、井村 弘子、きくちゆみ、小林 正弥、廣瀬 理夫
 

*     *     *     *     *     *

  
2006年9月25日

各位

拝啓

秋冷の候 皆さまにはお変わりなくご活躍のこととお喜び申し上げます。
さて、8・12シンポジュウムへのご参加・ご協力ありがとうございました。私たちは、シンポジュウムの成功を受けて、今後の運動について、8月25日、9月13日と論議を重ねてまいりました。詳細は省かせていただきますが、8・12シンポジュウムの広がりを何とか今後の護憲の運動につなげて行きたいということで、別紙「呼びかけ」のように、「平和への大結集・千葉」という、ゆるやかな組織をつくり県内の護憲平和運動の大同団結を目指そうということになりました。
つきましては、シンポジュウムにご協力いただいた皆さまにも引き続き会員としてご参加いただきたくご案内を差し上げます。是非ともご協力をお願いいたします。
勝手ながら、結成=設立の総会を下記のように計画いたしました。ご賛同の上、ご参集下さい。

敬具

8・12平和シンポジュウム実行委員会

              記

1.日 時  10月21日(土) 午後5時より
2.場 所  千葉市民会館3F 特別会議室2
3.内 容  ・「呼びかけ」、規約案、役員案の承認
          ・今後の活動について   

  なお、当日は午後3時より同階第6会議室で事前準備、予備討議を行います。こちらにもご参加下さい。

以上

 <総会議案準備のための会議のご案内>
日 時  10月12日(木) 午後6時半より
場 所  千葉市民会館4F 第1会議室
内 容  設立総会提出議案討議ほか

下の参加申し込みにご記入の上、043-202-8277までFAXしていただくか。
メールでkiu_iu@hotmail.comまで、参加の可否をお知らせ下さい。

 

 *     *     *     *     *     *

      
「平和への大結集・千葉」(仮称)への参加申し込み

1、呼びかけの趣旨に賛同し、参加します。 2、今回は、参加しません。(どちらかに○印を)

総会への出欠について(どちらかに○印を)
10月21日の設立総会に、  1、出席します   2、欠席します 

氏名
住所 〒
FAX
メール

 今後の連絡方法をお知らせ下さい(1、FAX  2、メール  3、郵送)

3 Responses to “「平和への大結集・千葉」(仮称)の呼びかけ”

  1. 知っ徳情報サイト Says:

    教育基本法に賛成?反対?…

    その日の出来事・気になるニュースを、「知ってて損はないワンポイント情報」とあわせて提供してます。 (more…)

  2. Ichita Takahashi Says:

    本6月30日の朝日新聞記事にてグループ「平和への大結集・千葉」の活動について拝見しました。至急運動を拡大・充実させるべきであると思います。
    現在、余り時間的に余裕はありませんが、何か小生でも出来ることがあれば
    活動に参加できる方法、連絡先などお教え下さい。
     
    千葉市中央区亀岡町5−1
                       高橋 一太 (71歳)

  3. ohta Says:

    高橋一太様

    「大結集」で検索すると当ブログ記事が1番目でヒットしますが、ここは実は「大結集」の公式サイトではないのです。「大結集」のサイトはこちらです。

    http://www.xn--x41az7v.jp/~daikessyu/index.html

    「平和への結集」をめざす市民の風 は全国レベルの団体で、「大結集」は千葉県内の団体です。メンバーに重なりはありますが、別団体です。

    「風」へのご参加はこちらからお願いします。

    賛同・入会フォーム
    http://kaze.fm/application/index.php?Mode=2

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