第3回活憲政治セミナー:「日米同盟」の将来と2010参議院選挙

2月 24th, 2010 Posted by MITSU_OHTA @ 22:28:50
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第3回活憲政治セミナーのご案内

今回は、半田滋氏(東京新聞編集委員)をお招きして講演していただくことにしました。後半は、フロアも参加したディスカッションを行ないます。皆様の参加をお待ちしています!!

スカイプによる参加もできますから、遠隔地の方でも是非ご参加ください。希望者は事前に下記メールアドレスにご連絡ください。

日 時:4月7日(水)18:30〜20:50(開場18:00)

テーマ:「日米同盟」の将来と2010参議院選挙

論点1  普天間問題と日本政府としての解決策
論点2  「日米同盟」の将来はどうあるべきか
論点3  2010参議院選挙に市民はどう関わるべきか

講 演: 半田 滋氏(東京新聞編集委員)
講演の後はフロアをまじえたディスカッション

会 場:東京都港区 港勤労福祉会館 第1洋室
    (東京都港区芝5丁目18番2号)
    JR田町駅西口右折 徒歩5分
    地下鉄浅草線・三田線三田駅(A7出口) 徒歩1分
http://www.city.minato.tokyo.jp/sisetu/syoko/kinro/index.html
    
参加費:500円

主 催: 「平和への結集」をめざす市民の風   
E-mail: join@kaze.fm    
URL: http://kaze.fm/

社民党に物申す:社民党さん、普天間も「県内移設」一転了承ということはないでしょうね!?

12月 7th, 2009 Posted by higashimototakashi @ 20:13:32
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 社民党はこれまで民主党小沢幹事長の提案する官僚答弁禁止の国会法「改正」案に反対の立場をとってきたはずですが、この3日、一転して賛成の立場に豹変しました。

「社民党は3日夕、政審全体会議を国会内で開き、民主党がまとめた官僚答弁を禁止する国会法改正案原案に関し、基本的に了承した。小沢一郎幹事長から先月30日に改正に非協力的だと批判され、わずか3日間で姿勢を一変させた格好だ」(東京新聞 2009年12月3日)。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009120301000642.html

 上記東京新聞記事にいう民主党小沢幹事長の社民党批判とは次のようなものでした。

「小沢氏は、11月16日に社民党に改正案を打診して以降、同党から返答がないとしたうえで、『非常に残念だ。私は(06年に)代表に就任して以来、参院選、衆院選という二つの大きな選挙を担当したが、非自民で(当時の野党の)みんなの力を合わせて政権交代をと(目指した)。特に社民党には、選挙区の割り当てやらいろんなところで積極的に協力してきたつもりだ』と過去の話まで持ち出して『社民批判』を展開した」(読売新聞 2009年11月30日)。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091130-OYT1T01162.htm

 社民党はこの時点まで、「小沢氏の目指す国会改革について、『法律を作って役所の答弁を禁止することまでは必要ない』(福島党首)と一貫して否定的」(同上)な立場でした。

報道例:
■国会改革、通常国会以降に=社民難色で調整進まず(時事通信 2009年11月28日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200911/2009112800184
■国会法改正は全会一致で=福島担当相(時事通信 2009年11月17日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200911/2009111700343
■法制局長官の答弁必要=社民幹事長(時事通信 2009年11月12日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200911/2009111200342
■国会法改正、必要ない=福島社民党首(時事通信 2009年10月9日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009100900359

 それが上記の小沢氏の恫喝を受けた翌日の1日朝、社民党側から民主党に官僚答弁を禁止する国会法「改正」案の説明を要請します。社民党議員の大勢はこの時点まではまだ「(内閣法制局長官は)憲法の番人だ。今まで通り答弁させるべきだ」などと民主党の国会法改正案に反対の姿勢をみせています(報道例1)。が、同党の「重野幹事長は法改正に反対していたが、説明を受けた後、記者団に、『当初受け止めたものと比べて、距離はかなり縮まった』と述べ、柔軟に対応する考えを示唆」(報道例2)します。

■報道例1:社民党が国会改革で説明会 小沢氏の痛烈批判受け(共同通信 2009年12月1日)
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120101000998.html
■報道例2:官僚答弁禁止、民主説明に社民幹事長が軟化(読売新聞 2009年12月2日)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091201-OYT1T01244.htm

 そうして3日夕に同党政審全体会議を開き、これまでの官僚答弁を禁止する国会法「改正」案反対の立場を賛成(了承)の立場に転じます。まさに「小沢一郎幹事長から先月30日に改正に非協力的だと批判され、わずか3日間で姿勢を一変させた」(東京新聞)わけです。

社民党さん。

 あなた方の党はこれまで内閣法制局長官の答弁禁止を含む国会法の「改正」は、「憲法を大事にするわが党からすれば、政府から独立して憲法観を表現する法制局長官(の答弁)は必要だ」(重野幹事長、時事通信 2009年11月12日)、「政治主導で憲法解釈が変更される」(同)恐れがある、「『解釈改憲』に歯止めがかからなくなる」(時事通信 2009年11月28日)、「『官僚答弁の禁止』で喜ぶのは、政治家ではなく官僚の方ではないか。(略)すべての言い訳を政治家にさせ、嘘の答弁を演出して後日判明しても知らんぷりをしていられる」(保坂展人のどこどこ日記 2009年10月3日)などとして明確に反対の立場をとってきたはずです。

 それがどうして民主党小沢幹事長の恫喝があるや否や右から左へと態度を180度豹変させるのでしょう? あなた方の党は自らの政党の理念やその政党に属する議員、構成員ひとりひとりの人間的節操、あるいは政治的節操よりも、権力集団の一員となってなんとかその利権の配分のおこぼれにあずかりたい、という思い、執念の方が一段と勝る政党という名を冠しただけの単なる利権屋集団にすぎないということでしょうか? そうではないでしょう?

 民主党の小沢幹事長が提起した非民主的な国会法「改正」案に反対、というあなた方の党の初心の態度表明は正しいのです。小沢幹事長の提起する同国会法「改正」案のどこが、そして何が非民主的なのか? この点について下記におふたりの憲法研究者の論を紹介し、あなた方の党の初心の態度表明の正しさを第三者的に補完してみます。

 おひとり目。浦部法穂さん(神戸大学名誉教授/弁護士)。浦部さんはまず官僚答弁禁止問題でその問題の焦点になっている内閣法制局自体の問題性を次のように述べます。

「(内閣法制局の)憲法解釈は、これまでの自民党政権の基本政策に沿った形で行われてきた。自衛隊を合憲とする論理も、アフガン戦争やイラク戦争への自衛隊派遣を合憲とする論理も、すべて内閣法制局の示した憲法解釈による。内閣法制局は、いってみれば、憲法をねじ曲げてきた「元凶」でさえある。内閣法制局の憲法解釈は、これまで、お世辞にも正当に行われてきたとはいえない」

 それでも、と浦部さんは言います。

「それでも、内閣法制局の存在意義は、その時々の政権の思惑に合わせてご都合主義的に解釈を変えるのでなく、これまでの解釈との整合性を保って『純粋法理論』的な『装い』を施す(一応法律論らしい論理を示す)ところにあるのであって、そのことが、時々の政権の『突出』に一定の歯止めをかけてきた」。「内閣が『やりたい』と言っても『法理論的にできない』と言える機関の存在とその判断を政府が尊重するという政治慣行によって、権力制限規範としての憲法の規範的意味が、かろうじて、まさに首の皮一枚で、残ってきたともいえるのである」。「小沢幹事長や平野官房長官の発言は、この『首の皮一枚』をも切り落としてしまおうとするものにほかならない。憲法解釈を『政治判断』で行うというのは、『政治』の都合のいいように憲法を解釈するということである。時々の『政治』の都合でどうとでも解釈できるようなものは、もはや『憲法』とはいえない」(憲法解釈も「政治主導」? 「法学館憲法研究所」2009年11月12日)
http://www.jicl.jp/urabe/backnumber/20091112.html

 もうおひと方。上脇博之さん(神戸学院大大学院教授)。上脇さんも浦部さんと同様にまず内閣法制局自体の問題性を次のように指摘します。「私は、これまで内閣法制局の憲法解釈が日本国憲法の立場を正しく捉えて『解釈』してきたとは思っていない」。

 が、それでも、と上脇さんも内閣法制局の答弁の重要性を次のように述べます。

「が、それでも、改憲政治家の憲法『解釈』よりも、まだマシであると思っている。正確に言えば、内閣法制局の憲法『解釈』は危険であったが、改憲政治家の憲法『解釈』はもっと危険である」。「国会審議において官僚答弁を禁止するとして、憲法解釈について内閣法制局の答弁を禁止すれば、改憲政治家である大臣が憲法『解釈』を行うことになるから、これまで内閣法制局が違憲であると解釈してきたもの(自衛隊の集団的自衛権行使や、国連安保理決議がある場合の自衛隊の武力行使など)を『合憲』であると『解釈』してしまう危険性がある。言い換えれば、(内閣法制局の答弁禁止は)官僚(内閣法制局)がつくってきた『歯止め』さえ取っ払ってしまい、立憲主義を骨抜きにしてしまう危険性があるのである」(内閣法制局長官よりも恐ろしい改憲政治家の憲法「解釈」 「ある憲法研究者の情報発信の場」2009年10月10日)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51257494.html

社民党さん

 上記に見たように小沢氏の提起する国会法「改正」案に反対、というあなた方の党の初心の態度表明は憲法学の研究者からも支持される正当な態度表明です。それを180度転換させるあなた方の党の今回の態度豹変はどのようにも論理的説明がつかないものです。あなた方の党が政党という名を冠しただけの利権屋集団というのでもない限り。あなた方の党は、保守的な党との与党連立を重視するあまり自らの党のレーゾン・デートル(存立根拠)ともいうべき理念を簡単に放擲する表明をして当時の社会党を解体にまで到らせた社会党村山党首時代のあまりにも苦々しい経験をいまだに昨日のことのように覚えていらっしゃるはずです。あなた方の党は、この苦々しい経験をいま一度繰り返されるおつもりでしょうか? あなた方の党が今回のこの暗愚な態度の豹変の重大性に一日も早く気づかれることを私としては祈るばかりです。

 さて、話の続きはまだあるのです。

 沖縄の普天間基地の撤去問題に関する福島党首の「どっちつかず」(党幹部)の態度に党内の閉塞感が強まり、「党首交代論も浮上」(朝日新聞)してきた、という報道があったのは先月の26日のことです。

報道例:
■普天間問題、苦悩の社民 党首交代論も浮上(朝日新聞 2009年11月26日)
http://www.asahi.com/politics/update/1126/TKY200911260007.html
■社民党党首選 照屋氏擁立か/県連、きょう対応検討(沖縄タイムス 2009年12月2日)
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-12-02-M_1-001-1_004.html?PSID=3e6938d3c43c2e1d8fd853bfc87cbb4f

 こうしたのっぴきならない「党首交代論も浮上」してきたことから、福島党首は3日、鳩山内閣が普天間基地の辺野古移設を決めた場合は連立離脱も辞さない考えを示唆します(共同通信 2009年12月3日)。「4日告示の党首選をにらみ、普天間問題に関する福島氏の取り組みが不十分との党内の不満を抑える狙いもあるとみられ」(同)ています。
http://www.excite.co.jp/News/politics/20091203/Kyodo_OT_CO2009120301000198.html

 この福島党首の記者会見での「連立離脱も辞さない」表明を受ける形で沖縄県選出の照屋寛徳衆院議員が同3日に記者会見し、不出馬の意向を明らかにし、同4日に福島氏が社民党党首に再選されます(朝日新聞 2009年12月3日、同4日)。
http://www.asahi.com/politics/update/1203/TKY200912030479.html?ref=rss

 社民党の問題は、この党首交代騒ぎと機を一にするように上記の国会法改正案に対する同党としての態度も反対から一転了承へと180度豹変させていることです。そのなにが問題かといえば、同党のレーゾン・デートルともいえる憲法上の問題にも関わってくる国会法改正案への態度の180度の転換さえかくも容易に転換するのであれば、「鳩山内閣が普天間基地の辺野古移設を決めた場合は連立離脱も辞さない」という福島党首の言明も信頼するに足ることにはならないだろう、ということです。事実、対立候補の社民党首選出馬の動きがなければ、福島党首は「連立離脱」を決して口にしなかっただろう、というメディアの指摘もあります。福島党首の「連立離脱」表明は自らの意志の表明というよりも、対立候補封じのための策という側面の方が強かったのではないか、という指摘です。

 また、この点に関して気になるのは、社民党の福島党首が国民新党の亀井代表と「来年夏の参院選までは移設先を決めるべきでない」という点で合意したかのような報道があることです(首相に亀井氏「参院選まで普天間決めるな」 社民と共闘(朝日新聞 2009年11月28日)。
http://www.asahi.com/politics/update/1128/TKY200911270494.html

 この点について「<佐藤優現象>批判」(『インパクション』第160号 2007年11月刊)の筆者の金光翔さんは次のような指摘をしています。

「社民党は、普天間基地移設問題の年内決着に反対している。鳩山首相のグダグタぶりが、落としどころが決まった上でのパフォーマンスでない保証もないのだが、少なくとも以下のことは言えるだろう。決着延期で社民党と共闘する国民新党の亀井静香のように、参議院選まで決めなくてよい、と言うのであれば、民主党は、公約違反の批判を浴びることなく、参議院選を迎えることができることになるし、しかも保守的な支持層に対しては、決着の遅延の責任は社民党に押し付けることができるのだから、民主党にとっては一石二鳥だ」(「社民党がいるからこそ民主党の横暴が抑えられている?」私も話させて 2009年12月5日)
http://watashinim.exblog.jp/10526371/

 上記の金光翔さんの指摘は私は的を射た指摘だと思います(ただし後段の「『安保容認・県外施設』の立場である大多数のリベラル・左派」という金さんの認識は賛成できません。「リベラル」はともかくとして「安保容認」の「左派」が「大多数」だとは私は思いません)。普天間基地撤去問題は、民主党のこの問題についての対応だけでなく、連立与党の一員としての社民党のこの問題に対する対応も注意深く見守る必要があるように思います。同基地撤去を真に実現するためには、その注視は、同基地撤去の実現を願う市民としての義務というべきものでもあるように思います。

東本高志

2009衆議院選挙――結果分析

10月 2nd, 2009 Posted by MITSU_OHTA @ 17:29:26
under 一般 [52] Comments 

2009総選挙(衆議院選挙)の結果を分析中ですが、膨大なデータを処理しなければならず未だに終わっていません。完了してからまとめて掲載するつもりでしたが、終わった分析から順に報告していくことにします。印刷用ファイルはすべて終了後に用意します。

太田光征
http://otasa.net/
 
 
【目次】

1. 民意は民主党の単独過半数を明確に否定している
2. 改憲派議員の割合――民主党の改憲派議員の割合は07参院選から増加している
3. 民主党が勝った小選挙区のうち、自民・民主の支持層以外に依存しなければ勝てなかった可能性の高い選挙区は51ある。
 
 

1. 民意は民主党の単独過半数を明確に否定している
 
 
表1は、2009衆院選の各党獲得議席数をまとめたもので、2007参院選の結果に基づくシミュレーション値や、全国一区比例代表制だった場合の獲得議席数議席配分計算表)なども示しています。

各党の比例区得票率や、全国一区比例代表制だった場合の獲得議席数を比較すれば明らかなように、民主党は比例区得票数レベルで投票者の過半数から支持を受けているわけではなく、民主党の比例区票に社民・国民・日本・大地の票を合わせてさえも過半数に達せず、共産の票を足してやっと過半数になる。ここに今回の衆院選の民意が表れています。

小選挙区も含めた民主党の獲得議席数308だけを見たのでは、民意を読み誤ることになります。民主党が嫌々社民・国民と連立政権を組んでいることは、上記民意から正当といえ、各党の比例区票を基準にすれば、むしろ社民・国民の閣僚数が極端に少ないといえる。

表1 2009衆院選結果

カッコ内は2007参院選の結果に基づくシミュレーション
(カッコなしは選挙結果と同じ)















北海道 2 4
(5)
1 0 0 0 0 0 1
(0)
0 0 - 8
東北 4
(5)
7 1 1 1
(0)
0 0 0 0 0 0 - 14
北関東 6 10
(9)
2
(3)
1 0
(1)
1 0 0 0 0 0 - 20
南関東 6
(7)
11
(10)
2
(3)
1 1 1 0 0 0 0 0 - 22
東京 5 8 2 1
(2)
0 1 0 0 0 0 0 - 17
北陸信越 4 6 1 0 0 0 0 0 0 0 0 - 11
東海 6 12
(11)
2
(3)
1 0 0 0 0 0 0 0 - 21
近畿 9
(7)
11
(12)
5 3 1 0 0 0
(1)
0 0 0 - 29
中国 4 6
(5)
1
(2)
0 0 0 0 0 0 0 0 - 11
四国 2 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 - 6
九州 7 9 3 1 1 0 0 0 0 0 0 - 21
55 87
(85)
21
(25)
9
(10)
4 3
(-)
0 0
(1)
1
(0)
0 0 - 180
議席獲得率 30.6 48.3 11.6 5.0 2.2 1.6 0 0 0.6 0 0 - -
得票率 26.7
(28.1)
42.4
(39.5)
11.5
(13.2)
7.0
(7.5)
4.3
(4.5)
4.3 1.7
(3.0)
0.8
(0.3)
0.6
(0.5)
0.1 0.7 - -
得票率x定数 48.1 76.3 20.7 12.6 7.7 7.7 3.1 1.4 1.1 0.2 1.3 - -
全国一括式 - - - - - - - - - - - - -








議席数 64 221 0 0 3 2 3 1 - 0 0 6 300
得票率 38.7 47.4 1.1 4.2 2.0 0.9 1.0 0.3 - 0.1 1.5 2.8 -
議席獲得率 21.3 73.6 0 0 1.0 0.6 1.0 0.3 - 0 0 2.0 -






議席数 119 308 21 9 7 5 3 1 1 0 0 6 480
完全比例制 129 206 55 34 20 20 8 3 2 0 3 0 480
比例区得票率 26.7
(28.1)
42.4
(39.5)
11.5
(13.2)
7.0
(7.5)
4.3
(4.5)
4.3 1.7
(3.0)
0.8
(0.3)
0.6
(0.5)
0.1 0.7 - -
議席獲得率 24.8 64.2 4.4 2.0 1.5 1.0 0.6 0.2 0.2 0 0 1.0 -

 
 

表2 各党得票数

カッコ内は得票率(%)

比例区 小選挙区
自民 18,810,217(26.73) 27,301,982(38.68)
民主 29,844,799(42.41) 33,475,334(47.43)
公明 8,054,007(11.45) 782,984(1.11)
共産 4,943,886(7.03) 2,978,354(4.22)
社民 3,006,160(4.27) 1,376,739(1.95)
みんな 3,005,199(4.27) 615,244(0.87)
国民 1,219,767(1.73) 730,570(1.04)
日本 528,171(0.75) 220,223(0.31)
大地 433,122(0.62) -
改革 58,141(0.08) 36,650(0.05)
幸福 459,387(0.65) 1,077,543(1.53)
本質 7,399(0.01) -
無所属 - 1,986,055(2.81)
70,370,255 70,581,679

 
 

2. 改憲派議員の割合――民主党の改憲派議員の割合は07参院選から増加している
 
 
「どちらとも言えない」という態度保留派と、無回答の29人を考慮すると、改憲派議員は新議員全体の59%以上、87%未満といえる。朝日の見出しのように、分母を回答者だけにして、「改憲派、3分の2切る」とはいい切れない。3分の2を超える可能性は十分にある。

民主党に限って見れば、憲法改正に「賛成」「どちらかと言えば賛成」を合わせた割合は、61%(04年)、39(07年)、46(09年)と07年参院選から増加に転じ、「どちらかと言えば反対」「反対」を合わせた割合はそれに呼応して、27%(04年)、34(07年)、22(09年)と07年参院選から減少している。

また民主党については、憲法改正について「どちらとも言えない」が11%(04年)、22(07年)、31(09年)と増加し、態度が曖昧化しているのが特徴。

[参考]
参院新勢力に関する朝日新聞東大共同調査(2007年8月7日)
http://kaze.fm/wordpress/?p=140

 
 

表3 改憲派議員の割合

朝日東大共同調査(立候補予定者アンケート)=9月1日付朝日新聞
新議員480人のうち回答者451人(無回答29人)

09年 05年
当選者 自民 民主 当選者
賛成 31% 75 16 72
どちらかと言えば賛成 28% 21 30 15
どちらとも言えない 22% 3 31 5
どちらかと言えば反対 9% 2 13 3
反対 10% 0 9 5

 
 

3. 民主党が勝った小選挙区のうち、自民・民主の支持層以外に依存しなければ勝てなかった可能性の高い選挙区は51ある
 
 
民主党は比例区で29,844,799票(得票率42.41%)、小選挙区で33,475,334票(得票率47.43%)を獲得した(表2)。小選挙区は比例区より3,630,535票だけ多い。この分は、小選挙区制の特性で、民主の実力を表すものではなく、民主支持層以外から流れた票と考えられます。

今回、自民支持層は比例区で29.4%、小選挙区で30.9%が民主に投票した(表5)。ほとんど同じ割合なので、自民支持者で民主に投票した人の大部分は、比例区・小選挙区とも民主に投票したものと思われます。したがって上記の差分363万票余りは、自民・民主の支持層以外からのものと見なせます。

下記の小選挙区は、いずれも民主候補が当選した小選挙区ですが、当該小選挙区から民主が獲得した比例区票が、小選挙区の対立候補(ほとんど自民)が獲得した小選挙区票よりも少ない選挙区のリストです。合計51あります。

民主候補が当選した小選挙区のうち、その小選挙区票と、次点で落選した対立候補が獲得した小選挙区票の差が約4万票未満の選挙区について調べた結果なので、そうした選挙区をほぼ網羅しているはずです。

上記の推測を前提にすると、民主候補が当選したこれら51の小選挙区は、自民・民主の支持層以外からも票をもらわなければ勝てなかった小選挙区、言い換えると、両党支持層以外に依存しなければ勝てなかった選挙区の可能性が非常に高い。

 
 

民主党が勝った小選挙区のうち、自民・民主の支持層以外に依存しなければ勝てなかった可能性の高い51選挙区

凡例:小選挙区名(民主候補の対立候補=小選挙区獲得票、民主候補=民主が当該小選挙区から獲得した比例区票)

北海道5区(町村信孝=151,448、小林千代美=144,026)、北海道11区(故・中川昭一=89,818、石川知裕=64,992)、北海道12区(武部勤=112,690、松木謙公=78,527)、山形1区(遠藤利明=104,911、鹿野道彦=98,797)、福島1区(亀岡偉民=136,526、石原洋三郎=135,943)、茨城1区(赤城徳彦=111,674、福島伸享=105,771)、栃木1区(船田元=111,455、石森久嗣=106,734)、群馬1区(尾身幸次=109,846、宮崎岳志=99,786)、群馬3区(谷津義男=89,436、柿沼正明=86,073)、東京1区(与謝野馨=130,030、海江田万里=119,809)、東京3区(石原宏高=121,699、松原仁=121,485)、東京9区(菅原一秀=126,026、木内孝胤=124,495)、東京10区(小池百合子=96,739、江端貴子=91,440)、東京12区(公明・太田昭宏=108,679、青木愛=99,826)、東京13区(鴨下一郎=111,590、平山泰朗=100,444)、東京14区(松島みどり=93,675、木村剛司=89,914)、東京16区(島村宜伸=113,634、初鹿明博=109,704)、千葉10区(林幹雄=107,745、谷田川元=94,358)、神奈川13区(甘利明=136,164、たちばな秀徳=132,559)、山梨2区(平沼グループ・長崎幸太郎=57,213、坂口たけひろ=40,402)、石川1区(馳浩=117,168、奥田建=115,136)、石川3区(北村茂男=98,599、近藤和也=81,163)、富山1区(長勢甚遠=82,040、村井宗明=66,405)、岐阜5区(古屋圭司=100,931、阿知波吉信=96,927)、三重1区(川崎二郎=98,380、中井洽=98,367)、三重4区(田村憲久=84,583、森本哲生=79,660)、静岡4区(望月義夫=100,352、田村謙治=95,724)、静岡8区(塩谷立=114,677、斎藤進=113,105)、大阪3区(公明・田端正広=97,121、中島正純=96,101)、大阪6区(公明・福島豊=107,336、102,115)、大阪15区(竹本直一=107,896、大谷啓=102,015)、奈良2区(高市早苗=94,879、滝実=93,033)、和歌山2区(石田真敏=71,343、阪口直人=70,081)、香川1区(平井卓也=91,403、小川淳也=86,164)、広島4区(中川秀直=97,296、空本誠喜=90,277)、広島5区(寺田稔=93,594、三谷光男=79,290)、広島7区(宮沢洋一=111,321、和田隆志=105,971)、山口2区(山本繁太郎=105,940、平岡秀夫=89,551)、福岡4区(渡辺具能=106,124、古賀敬章=91,482)、福岡5区(原田義昭=125,767、楠田大蔵=110,214)、福岡9区(三原朝彦=109,807、緒方林太郎=96,138)、福岡10区(西川京子=106,365、城井崇=91,717)、佐賀1区(福岡資麿=75,475、原口一博=59,194)、佐賀2区(今村雅弘=79,243、大串博志=70,717)、長崎2区(久間章生=106,206、福田衣里子=98,398)、長崎3区(谷川弥一=77,316、山田正彦=62,714)、長崎4区(北村誠吾=93,428、宮島大典=73,625)、熊本2区(林田彪=99,933、福嶋健一郎=86,796)、大分3区(岩屋毅=112,602、横光克彦=78,696)、鹿児島1区(保岡興治=94,226、川内博史=93,950)、沖縄4区(西銘恒三郎=71,653、瑞慶覧長敏=62,766)

 
 
自民、民主の各支持層、無党派層が自民と民主に比例区で投票した割合の合計は、ともに前回(05年)から今回(09年)にかけてほとんど変化していない。投票先が自民から民主に変わっただけで、少数政党にシフトすることはなかったと思われる。若干減少した分は、みんなの党に流れたのだろう。

支持層別ではなく、投票層全体でみれば、自民と民主の比例区得票率の合計は、69.2(05衆院選)、67.6(07参院選)、69.1(09衆院選)と推移し、減少幅はさらに小さくなる。みんなの党に流れて減少した分は、公明党支持層から補填されたのではないか。

民主が社民候補を推薦した小選挙区では、民主支持層の約6割が社民候補に投票した。選挙協力は比較的成功したといえる。
 
 

表4 各党支持層の比例区投票先
朝日新聞出口調査=8月31日・9月1日付朝日新聞
(項目「自+民」を追加)
数値(%):2009衆院選/2005年衆院選

自民 民主 自+民 社民
自民支持層(37%/41) 比例区 54/73 30/13 84/86 -
民主支持層(25%/20) 比例区 2/9 84/81 86/90 -
社民候補を推薦した小選挙区 17 - - 66
無党派層(20%/21) 比例区 15/33 53/37 68/70 -
その他(18%/18) 比例区 - - - -

 
 
自民から民主に投票先が変るだけで、少数政党にシフトすることがなかった傾向は、小選挙区で一層はっきっりしている。無党派層、公明各支持層が自民と民主に小選挙区で投票した割合の合計は、ともに前回(05年)から今回(09年)にかけてほとんど変化していない。

共産支持層は、公認候補がいない小選挙区で、約7割が民主に投票し、公認候補がいる小選挙区でも、約2割が民主に投票している。
 
 

表5 各党支持層の投票先
共同通信社出口調査=8月31日付日経新聞
(項目「自+民」を追加)


+








今回 15.6% 51.6 67.2 4.9 8.9 6.1 7.5 2.0 1.4 0.1 1.6
前回 32.6% 38.2 70.8 7.2 8.5 7.5 - 1.4 3.7 - 0.7



今回 23.4% 59.4 82.8 - - - - - - - -
前回 37.4% 45.5 82.9 - - - - - - - -






今回 53.7% 29.4 83.1 6.1 2.1 1.5 4.5 1.2 0.4 0.1 0.9



今回 59.8% 30.9 90.7 - - - - - - - -







今回 67.7% 16.6 84.3 7.1 1.8 0.6 0.6 0.3 0.2 0.1 1.8
前回 72.3% 11.5 83.8 - - - - - - - -







公認あり - 22.1% - - - - - - - - -
公認なし 15.2% 69.3 84.5 - - - - - - - -

共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」

8月 4th, 2009 Posted by MITSU_OHTA @ 15:38:11
under 一般 [42] Comments 

※ 印刷用ファイルに賛同署名欄をつけましたので、ご活用ください。

※ 14日から15日にかけて、政党幹部・衆院選候補者41名、新聞社・テレビ局13社27部門に声明文と賛同者・団体リストを郵送しました。

※ 13日に野党記者クラブで記者会見を行いました。新聞社・テレビ局の皆さん、是非報道してください!

※ 11日に民主党の岡田克也幹事長に千葉県松戸市で声明・署名文書を手交しました。読んでくれそうにない様子でしたが…

10月5日現在の賛同者・団体

「平和への結集」をめざす市民の風、川崎けい子(映像ディレクター)、櫻井智志(社会思想研究者)、古屋泰(日本語教師)、鶴田満彦(中央大学名誉教授)、紅林進(政治の変革をめざす市民連帯・世話人)、田島隆(ひとミュージアム上野誠版画館 館長)、平山基生(沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動運営委員長)、石垣敏夫(埼玉県平和資料館を考える会 世話人)、彦坂諦(作家)、原田伊三郎、さとうしゅういち(女性と政治キャンペーン広島事務局長、民主党員)、田中純子(自営業)、浅田明(Freelance Mathematician)、浜野研三(関西学院大学教授)、林田力(『東急不動産だまし売り裁判』著者)、成見暁子(弁護士)、大津留公彦(ブロガー)、谷口信弘、酒井 信(日本図書館協会監事)、斎田直実、宮島康子(会社員)、永野 勇(市原市民)、荒井理美(自営業・祝島自然の権利訴訟原告)、佐々木耕作、佐伯昭夫(自営業)、宮坂貫司、田口ひろこ、東本高志(市民)、大脇友弘(障害者施設所長)、わしお由紀太(日野−人権・環境・平和の会)、石原将彦、長尾 昭、阿久津孝志、阿久津綾子、太田光征(松戸市民)、末次圭介(大学院生)、とみ新蔵(劇画家)、鈴木雅子、林伸子(アルバイト)、ひきこもり九条の会、田中学(自営業)、松田一樹、安田晶子、寺尾光身(元理系教員)、河 合知 義(広島市民)、紺野茂樹(哲学者)、青崎百合雄(カトリック町田教会)、へいわとふくしを見つめる会、杉山百合子、藤野龍一、井上裕子(みどりの未来会員)、中村和雄(弁護士)、片山貴夫(マスカットユニオン)、林真由美(弁護士)、本田幸子、加藤和博(市民)、鞍田 東(福島県いわき市市民)、日下部信雄(作ろう! 平和を 流山市民の会)、神谷扶左子(ピースキャンドル@鎌倉)、児玉昌己(久留米大学教授 政治学者)、タムラシゲアキ(つとめ人)、島村輝(フェリス女学院大学教員・日本社会文学会代表理事)、永戸千草(三重県鈴鹿市民)、吉岡章子、大富亮(チェチェンニュース)、上田正雄(会社員・NPO法人代表)、安藤洋(「永世中立宣言」運動センター(準備室))、千葉高教組東葛支部「ひょうたん島研究会」、平野慶次(京都市民)、石井明美、きくちゆみ(著作・翻訳家/環境・平和活動家 )、野村修身(工学博士)、上野恵子、しまざき英治(三鷹市議会議員)、かしもと けいじ(憲法を生かす会・八尾)、田辺欽也(山梨平和を語る会)、丹羽雅代、鷲尾峻一、柴田弘武(郷土教育全国協議会会員)、布施哲也(清瀬市議会議員)、柴山健太郎(労働運動研究所常任理事)、福本卓道(尺八演奏家)、遠藤富美夫(自営業)、遠藤真知子(主婦)、遠藤数馬(学生)、遠藤小夜(学生)、西岡なつゑ(無職)、高柳美知子(“人間と性”教育研究所長)、カネダ(ブロガー)、青 英権(作曲家)、松宮光興、村田由彦(ジュマ協力基金共同代表)、田口則芳(百姓)、ベースケ(ブロガー、自称アーティスト、ヘタレ左翼活動家、団体職員)、矢野芳宏(元都立高校教員)、くまがいマキ(劇作家)、奈良本英佑(教員)、義村玉朱(日本共産党尼崎市議会議員)、萩尾健太(弁護士)、豊島耕一(佐賀大学教授)、谷島光治(アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会)、佐々木有美(ビデオプレス)、根津公子、西中誠一郎(ジャーナリスト)、石嶺和宏(市民)、荒木健次(年金&アルバイト)、石野恒雄、高野ゆう子、阿部基治(9条の会おおがきスタッフ)、八重樫好(年金&アルバイト)、村岡到(政治の変革をめざす市民連帯事務局長)、手塚弥太郎、かないたかこ、毛利子来(小児科医) 、野上慶一、岩崎信彦(神戸大学名誉教授)、辻 新一(全石油昭和シェル労組 本社支部執行委員)、林克明(ジャーナリスト)、高橋祐吉(専修大学教員)、古谷友朗、小浜健児(中学教員)、KITAJIMA(KITAJIMAのお絵かき研究所)、非国民通信(ブロガー)、平野 毅、島本保徳(西日本NTT関連労働組合副執行委員長)、古川博資(憲法サークル代表)、こたろー(独立行政法人職員)、Kenji Matabe、藤原正樹(校正者)、比企秀一(元教員)、金子康子(無職)、平野智子、吉野一彦(クリニカルラボ御影 整体院院長 )、木村幸雄、木村厚子(岐阜県)、pepita(契約社員)、山本友子、山本進、小泉章夫(札幌市民)、松本紀子(無職)、渡瀬慎一郎(会社員)、小笠原俊文(日本の市民)、樋渡由江、永瀬ユキ、豊田義信(辺野古裁判、安保無効訴訟、祝島裁判原告)、戸田清(長崎大学教授)、中田妙佳(僧侶)、ブログ春夏秋冬、宮腰直子(弁護士)、柴垣和夫(東京大学・武蔵大学名誉教授)、西崎敏男、西崎敦子、大谷康夫(自由業、省エネ支援技術者)、今村光纓、島田 広(弁護士)、山崎秀俊(北海道合同法律事務所・事務職員)、田中直子(大阪府豊中市民)、磯辺文雄(シャキット富山35・政治参画プロジェクトリーダー)、パンドラ(護憲+リアル賛同人)、田悟恒雄(リベルタ出版代表)、荻原義雅(自営業)、毛利勇二(アルバイト)、増田都子(東京都学校ユニオン委員長)、北野弘久(日本大学名誉教授)、石田玲子(主婦)、近藤ゆり子、二見孝一(みどりの未来会員)、岩崎美枝子(市川市民)、南條恵津子(大学院生)、佐藤真理(弁護士)、塩島麗子(東京都民)、久保田潤(みどりの未来会員)、山下けいき(大阪府茨木市議会議員)、鳰川 静(市原市民)、山崎弥生実(フリーランス)、向井雪子(志木市民)、プレカリアート(アフガン・イラク・北朝鮮と日本)、崎山比早子(医師)、校條均(獣医師)、辻 信一(明治学院大学教員)、松田博(大学教員)、島村正博(今村君の友人)、永井直子(日本語教師)、松澤敏彦(教員)、稲垣 豊(ATTAC Japan(首都圏))、松尾憙澄(非戦GameProducer・アースデイ・BE-IN)、LOVELINK(S.B.C)、龍眼、阿部久美子(会社員)、渡邉りよ、千葉卯京(平和への大結集・千葉 幹事)、えんぴつネットワーク、田口房雄、井黒 豊(教員)、井黒 史(保育士)、安藤純義(教員)、綿引孝夫(千葉県市原市民)、練金術師(週刊金曜日練馬読者会)、手塚弥太郎(前栃木市議会議員)、長尾 昭、鈴木孝雄、ぴーこ(憲法9条をまもる 平和共同かながわ 事務局)、山本純生(純アヒムサ会 主宰)、奥山たえこ(杉並区議会議員)、吉良歳月(活かせ9条松戸ネット会員、常盤平9条の会会員)、澤功、渡辺華子、日本国憲法第99条の会@mixi、岸野美奈子、安田晶子、田崎 透(相模原市生活と健康を守る会副会長)、大山美智子(弁護士)、野本ゆかり、箱山富美子(藤女子大学教員)、田場暁生(弁護士)、野口清人(信州の教育と自治研究所所長・ひとミュージアム)、乾 英俊(信州の教育と自治研究所)、藤井 醇(フリーカメラマン・ひとミュージアム)、鹿山邦夫(美術教師・ひとミュージアム)、轟 博子(信州の教育と自治研究所)、馬場 修(川中島九条の会)、山田定安(川中島九条の会)、板倉弘実(川中島九条の会)、橋本 博(元大学教員)、前田惠子(憲法を活かす市民の会 やまぐち)、竹村英明、吉岡滋子、吉川ひろし(千葉県議会議員)、KY生(一人PACEの会)、谷野隆(アジェンダ・プロジェクト)、古賀健二(元DJの現在ハロワ通い)、池邊幸恵(平和のピアニスト)、木村公一(日本バプテスト連盟福岡国際キリスト教会牧師)、田川英信(東京自治労連役員)、浮田久子(平和の白いリボン行動・藤沢代表)、篠原茂弥 (憲法を生かす会・松戸)、佐藤真喜子、渡辺美穂子(役者、「在日の慰安婦裁判を支える会」、「日本熊森協会」会員)、原 秀介、結柴誠一(杉並区議会議員)、新城せつこ(前杉並区議会議員)、栗原君子(新社会党委員長)、林多恵子(茅ヶ崎市民)、本多三郎(大阪経済大学教授)、伊東律子(「賞味期限切れのかぼちゃ」)、野村民夫、久野秀明(自衛隊イラク派兵差止訴訟原告)、松村紀之、勝連夕子、汐待和子(画家)、杉山三枝(柏市民)、木村 朗(鹿児島大学教員)、筒井雪江(主婦)、憲法を生かす会・松戸、平岡あきお、石井宏和(教員OB)、吉田暁(武蔵大学名誉教授)、島あけみ(鍼灸師・シャンソンシンガー)、佐藤昭夫(早稲田大学名誉教授)、田辺伸、日隅一雄(弁護士)、笠松健一(弁護士)、内田ひろき(柏市)、酒井徹(名古屋ふれあいユニオン運営委員長)、鈴木和子(主婦)、金井多賀子、みち子(千葉市民)、田中昭(社長公選制導入を進める組合費無料の新型労組 平等 世話人)、松田敏、西田照見(立正大学名誉教授)、樽美政恵(ふぇみん婦人民主クラブ東淀川支部代表委員)、匿名の方23名 (順不同、計296)

 
 
「平和への結集」をめざす市民の風では、共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」を作成し、広く個人と団体に賛同を呼びかけることにしました。

期間が短くて済みませんが、賛同署名を8月11日まで1次集約し、総選挙の公示前に各党・メディアに届けたいと思いますので、よろしくお願いします。賛同署名はその後も9月30日(第2次集約)まで受け付けます。署名期間を当面延長しますので、引き続きよろしくお願いします。

賛同いただける場合は、下記事項をjoin@kaze.fmまでお知らせください。FAXの場合は、020−4666−8281まで。

共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」に賛同します。

個人名(ハンドル名OK)または団体名:
肩書き:
お名前公表:可・不可

  • これまでの賛同者・団体
  • 印刷用ファイル
     http://kaze.fm/documents/teisusakugen_seimei.pdf
  • [転送・転載歓迎]

    共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」

                                        

    2009年8月4日

     民主党は、7月27日に発表した衆選マニフェスト(政権公約)のなかで、「ムダづかい」削減のために衆議院比例区議員の定数80削減を提案した。
     自民党でも、定数削減を政権公約にしている。

     しかし、国会議員の定数削減は、議会制民主主義のもとにおける有権者の多様な意思の表明を困難にし、民主主義の精神を踏みにじるものであり、我々はこの提案に強く抗議する。

    1. 議会制民主主義のもとでは、広範な市民の多様な意思をできるだけ的確に議会に反映させること、従ってまたこのための仕組みが極めて重要である。

    2. このためには、然るべき人数の議員が必要である。
     現在の衆議院の定数、480人は決して多すぎるものではない。
     現在の選挙制度が発足した時には500人であったが、その後削減されている。

    3. ヨーロッパの主要国(独、英、仏、伊)では、人口は日本の2分の1から3分の2であるが、下院議員の定数は600人前後である。
     人口10万人当たりの定数は、独で0.74人、その他では1.0人前後である。
     これに対し、日本では0.38人と極めて少ない。

    4. 米国の連邦下院議員定数は、435人と少ないが、独特の大統領制である、州の権限が強い連邦国家であるなど、政治制度が日本と著しく異なっており、比較の対象にするのは適切ではない。
     それでも、米国の議会予算は日本より大幅に多い。

    5. 定数削減の目的は、これまで、民間のリストラ、国の行政改革に対応して、国会も人員、予算の節約を図る必要があるため、といわれてきたが、今回「ムダづかい」削減による財源確保が目的、とされている。
     しかし、国権の最高機関である国会の議員の在り方を、民間や一般公務員と同じように論ずることは基本的に間違っており、特に議員定数の一部を「ムダ」とみなしてその削減を財源確保の手段としていることは、到底容認できない。
     定数削減の結果、国会がまともに機能しなくなったら、民主主義が衰退してしまうことを無視している。

    6. このような危険を冒してまで議員定数を削減しても、それによる予算節約はそれほど大きいものではない。
     国会の予算は、国会図書館を除くと約1,100億円である。(この他、政党助成費が321億円ある。)
     これは、一般会計予算の0.12%であり、この一部を削減しても予算の1万分の1から2程度である。       
     因みに、米軍へのいわゆる「思いやり予算」は2千数百億円に上る。また、F−15戦闘機は一機100億円、F−2は120億円である。
     もちろん予算節約の努力は必要であるが、他方、国会の基本的な任務遂行に必要な予算は、民主主義のコストとして負担すべきである。

    7. 定数削減は、比例区の定数削減として提案されているが、この提案には、民意をより正確に反映する比例区の定数を削減し、最終的にはこれを無くして、完全な小選挙区制に変えてしまおうという意図が窺われる。マニフェストには「政権交代が実現しやすい選挙制度とする」と記されているからである。
     ただし、専門家によると、小選挙区制では政権交代が起きる可能性が高い、ということは明瞭とはいえない。

    8.小選挙区制には問題があることは広く知られているにも拘わらず、選挙制度の在り方について公に議論しないまま、定数削減によって完全な小選挙区制へと実体を変えようということは、極めて不公正、不当な政策であるといわざるをえない。

    9. 小選挙区、2大政党制は、統治する立場からは好都合といわれているが、市民の立場からは、多様な民意を的確に反映させることにはならず、不公正である。
     有権者の意思を的確に反映させるためには、少数政党への投票をも尊重する比例代表制を基礎とした制度が絶対に必要である。

    10. このように大きな問題があるにも拘わらず、定数削減という方針が尤もらしく聞こえ、一定の支持を得ているのは、ろくに仕事をしない議員が多すぎる、世襲議員が余りにも多い、などのためであろう。
     この状況を改めるのは、定数削減ではなく、望ましくない議員を落選させ、真っ当な人物を選ぶことである。

    11. 参議院議員の定数については、今回は触れない。参議院の在り方を議論する過程で慎重に検討すべきである。
     衆参合わせて何割削減などという粗雑な議論は、問題外である。

     以上の理由により、我々は国会議員の定数削減という政策の撤回を強く求める。

    「平和への結集」をめざす市民の風
    http://kaze.fm/
    join@kaze.fm

     

    民主党の比例区勝ち過ぎを修正することで、政権交代が確実になる

    7月 20th, 2009 Posted by MITSU_OHTA @ 16:22:45
    under 一般 [25] Comments 

     2007参院選のデータを使って、衆院選比例区で民主党の票を他野党に移譲した場合、野党全体の比例区議席数がどのように変化するかをシミュレーションしました。(2007参院選比例区での民主党の得票率は39.5%で、2009東京都議会議員選挙での民主党の得票率は40.8%。)

     民主党の比例区票を80%他野党に移譲すると、野党全体の比例区議席数は変化せずに、民主党と他野党全体のそれぞれで、比例区得票率と全国議席獲得率が一致するようになります。

     投票パターンがそのようにシフトすることで、民主党以外の支持者が小選挙区で民主党候補に投票するモチベーションが高まり、政権交代がより確実になるでしょう。民主党単独ではない、野党連合政権が誕生することで、政策面で民意を反映できるメリットも、当然あります。

    印刷用ファイル

     
     
    【目次】

    1. 民主党の比例区票を他野党に移譲すると、野党全体の比例区議席が増えることがある
    2. 小数野党の比例区票を少々民主党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか増加しない
    3. 民主党の比例区票を他野党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか減少しない
    4. 2007参院選小選挙区――民主党の17勝6敗だが、民主党の実力は7勝16敗以下だった
    5. 完全比例代表制を基準にすると、民主党は約70議席を超過獲得し、他野党は約70議席を獲り損ねる
    6. 民主党の比例区票を80%他野党に移譲すると、民主党と他野党全体で比例区得票率と全国議席獲得率が一致する
    7. 民主党支持者が比例区で努めて小数野党に投票することで、政権交代が確実になる

    【関連投稿】

  • 2009東京都議会議員選挙――結果分析
     http://kaze.fm/wordpress/?p=274
  • 選挙制度改正運動としての選挙区すみ分け投票の勧め
     http://kaze.fm/wordpress/?p=268
  • 比例区定数が100に削減された場合の衆院選比例区シミュレーション
     http://kaze.fm/wordpress/?p=229
  • 2007参院選――結果分析
     http://kaze.fm/wordpress/?p=140
  •  
     

    表1 衆院選比例区シミュレーション:
    各党の獲得議席数
    (2007参院選比例区データ使用)





















    北海道 2 5 1 0 0 0 0 0 0 0 0 8
    東北 5 7 1 1 0 0 0 0 0 0 0 14
    北関東 6 9 3 1 1 0 0 0 0 0 0 20
    南関東 7 10 3 1 1 0 0 0 0 0 0 22
    東京 5 8 2 2 0 0 0 0 0 0 0 17
    北陸信越 4 6 1 0 0 0 0 0 0 0 0 11
    東海 6 11 3 1 0 0 0 0 0 0 0 21
    近畿 7 12 5 3 1 0 1 0 0 0 0 29
    中国 4 5 2 0 0 0 0 0 0 0 0 11
    四国 2 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 6
    九州 7 9 3 1 1 0 0 0 0 0 0 21
    55 85 25 10 4 0 1 0 0 0 0 180
    議席獲得率 30.6 47.2 13.9 5.6 2.2 0 0.6 0 0 0 0 -
    得票率 28.1 39.5 13.2 7.5 4.5 2.2 3.0 0.3 0.5 0.3 1.1 -
    得票率x定数 50.5 71.1 23.7 13.5 8.1 3.9 5.4 0.5 0.8 0.5 2.1 -
    全国一括式 52 73 24 13 8 3 5 0 0 0 2 180

     
     

    表2 衆院選比例区(現行ブロック式)シミュレーション:
    野党間の票移譲による野党議席数の変化
    (2007参院選比例区データ使用)

    No 野党議席の
    増減数
    野党間の票移譲パターン 議席の増減が起こる比例ブロック
    1 9増 民主・共産・社民・国新・日本の票を統合 東北・北関東・南関東・東京・北陸信越・東海・近畿・中国・九州
    2 2増 民主・共産・社民の票を統合 南関東・中国
    3 2増 民主・国新・日本の票を統合 北関東・南関東
    4 1増 民主から共産・社民へ50%ずつ移譲(民主党票ゼロ) 南関東
    5 1増 民主・共産の票を統合 南関東
    6 1増 民主・国新の票を統合 南関東
    7 1増 民主・日本の票を統合 南関東
    8 0増0減 民主・社民の票を統合
    9 1増1減 民主から共産・社民・国新・日本へ20%ずつ移譲(民主党票80%減) 増:南関東;減:北関東
    10 1減 民主から共産・社民へ25%ずつ移譲(民主党票半減) 北関東
    11 1減 民主から共産・社民・国新・日本へ25%ずつ移譲(民主党票ゼロ) 北関東
    12 1増3減 民主から国新・日本へ25%ずつ移譲(民主党票半減) 増:南関東;減:北海道・北関東・中国
    13 1増4減 民主から共産・社民・国新・日本へ12.5%ずつ移譲(民主党票半減) 増:南関東;減:北海道・北関東・四国・九州


     
     
    1. 民主党の比例区票を他野党に移譲すると、野党全体の比例区議席が増えることがある

     比例区では、民主党による票の取り過ぎ現象が発生することがあります。一種の死票です。

     表2を見てください。これは、2007参院選のデータ(表1)を(次期)衆院選に当てはめ、民主党の比例区票を他野党に移譲した場合、野党全体の比例区議席数がどのように変化するかを示したシミュレーションです。

     例えば南関東ブロック。民主党から16万票弱を共産・国民新党・新党日本のいずれかに移譲することで、民主党の議席数を変化させずに、野党は自民から1議席を奪うことができます。No5〜7に対応します。

     
     
    2. 小数野党の比例区票を少々民主党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか増加しない

     共産・社民には常日頃、民主党に票を譲るべきだ、とする圧力がかけられています。比例区で共産・社民の票を民主党に統合したらどうなるでしょうか(No2)。野党の比例区議席は2議席増えるだけに過ぎません。

     国民新党と新党日本に対してはそうした声をほとんど聞きませんが、これら2党の比例区票を民主党に統合した場合も計算してみましょう(No 3)。やはり、野党の比例区議席は2議席増えるだけです。

     野党の比例区議席数を最大にする方法は、明らかに、民主党など1つの政党に票を集中させることです(No1)。さすがにこのような要求をする野党支持者は小数派でしょうが、最大で9議席、野党全体の比例区議席が増加します。

     
     
    3. 民主党の比例区票を他野党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか減少しない

     では、比例区で野党票を民主党に統合する代わりに、民主党の比例区票を他野党に移譲したら、野党全体の比例区議席はどう変化するでしょうか(No9〜13)。民主党の比例区票を他野党に移譲しても、野党全体の比例区議席は、最大でも3議席程度しか減少しません。

     以上から、政策を犠牲にして野党の議席数を稼ぐために、比例区で民主党に票を集中させるメリットはないことが確認できます。

     
     
    4. 2007参院選小選挙区――民主党の17勝6敗だが、民主党の実力は7勝16敗以下だった

     「2007参院選――結果分析」をご覧ください。29ある小選挙区で、自民党と民主党が直接対決した選挙区は23あります。民主党が17勝6敗と、11選挙区で勝ち越しています。ところが、そのうち10選挙区で、民主党の比例区票は自民党の小選挙区票を下回っていました。
     

  • 2007参院選――結果分析
     http://kaze.fm/wordpress/?p=140
  •  
     各党の比例区獲得票は、党の実力を最もよく示すデータなので、基礎票と呼ぶことができます。上記の10小選挙区で、民主党の基礎票は自民党の小選挙区票を下回っていたにもかかわらず、民主党は自民党に勝利することができました。

     このことは、この10小選挙区で、民主党以外の支持者から民主党候補に票が流れたことを示しています。民主党単独の実力で勝負すれば、7勝16敗以下だったのです。

     2007参院選では小選挙区に限らず、「民主党の比例区票が自公(および与党系無所属)の選挙区票を下回っていた」選挙区は、47選挙区中、24もありました。「民主党の比例区票が自公の選挙区票をわずか数万票しか上回っていなかった」8選挙区と合わせると、32選挙区にも上ります。

     
     
    5. 完全比例代表制を基準にすると、民主党は約70議席を超過獲得し、他野党は約70議席を獲り損ねる

    2007参院選の比例区で民主党の得票率は39.5%でした(表1)。2009東京都議会議員選挙での民主党の得票率は40.8%だから、2007年からほとんど変わっていません。次期衆院選でも2007参院選と同じ比例区得票率を仮定しましょう。

     衆院選は、比例区の定数が180、小選挙区の定数(選挙区数)が300で、総定数は480。もしも完全比例代表制ならば、民主党の議席数は、480×39.5%≒190議席となるでしょう。現行ブロック式の比例区では、表1に示すとおり、85議席を獲得できる見込みです。

     では、民主党は次期衆院選の小選挙区でどのくらい議席を獲得できるでしょうか。2007参院選の29ある小選挙区で、民主党は17勝しています。議席獲得率は58.6%です。これを衆院選の小選挙区定数300に掛ければ、約175議席と見積もることができます。

     結局、次期衆院選で民主党は比例区で85議席、小選挙区で175議席、合計で過半数の260議席を獲得できると推測されます。完全比例代表制の場合より、70議席も超過しています。

     同様に、共産・社民・国民新党・新党日本の獲得議席数を推測してみます。これら4党の2007参院選比例区における得票率は、全体で17.0%です。この得票率を仮定すると、完全比例代表制であれば、4党全体で480×17.0%≒82議席を獲得できるはずです。

     4党は、2007参院選の小選挙区でわずか1議席しか獲得できませんでした。次期衆院選の小選挙区でも近似的にゼロと見なせます。現行ブロック式の比例区では、表1に示したように、4党全体でも15議席程度しか獲得できないと推測されます。したがって小数4野党の場合、民主党とは逆に、70議席近くを取り損ねる事態が予想されます。この不公正を“修正”できないでしょうか。

     
     
    6. 民主党の比例区票を80%他野党に移譲すると、民主党と他野党全体で比例区得票率と全国議席獲得率が一致する

     70議席といえば、民主党が比例区で獲得を見込める85議席の約80%に当たります。そこで、民主党の比例区獲得票の80%を共産・社民・国民新党・新党日本の各党に均等に移譲してみましょう(表2 No9)。すると見事に、民主党の比例区獲得議席から70議席を小数4野党に移譲することができます。野党全体の比例区獲得議席数に変化はありません。

     その結果、民主党と小数4野党全体のそれぞれで、比例区得票率と全国議席獲得率がほぼ一致するようになります。つまり、比例代表制に近い結果が実現するのです。

     
     
    7. 民主党支持者が比例区で努めて小数野党に投票することで、政権交代が確実になる

     民主党は、小選挙区で他野党支持者の票に大きく依存することで、得票率を超える議席獲得率を実現しています。

     政権交代の決め手は、野党が共倒れせず、小選挙区を制することです。民主党支持でない有権者が民主党候補に票を投じるのは、そのためです。

     小選挙区制ではこのように、民主党以外の支持者が一方的に、不公正かつ合理的な投票行動を強制されています。したがって民主党支持者には、この事情を考慮して、公正な投票行動が期待されます。比例区では努めて小数野党に投票することが求められるのです。

     こうして不公正が修正されることで、民主党以外の支持者が小選挙区で民主党候補に投票するモチベーションが高まり、政権交代がより確実になるでしょう。選挙区すみ分け投票は、政権交代を重視する民主党支持者にとっても合理的な投票パターンです。

  • 選挙制度改正運動としての選挙区すみ分け投票の勧め
     http://kaze.fm/wordpress/?p=268
  •  
     
    太田光征
    http://otasa.net/

    2009東京都議会議員選挙――結果分析

    7月 14th, 2009 Posted by MITSU_OHTA @ 22:59:40
    under 一般 [7] Comments 

    2009東京都議会議員選挙は民主党の「圧勝」で終わりましたが、中身を分析してみましょう。(印刷用ファイル準備中)

  • 党派別得票数
     http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_flash/0907/0907120890/1.php
  • 選挙区・候補者別得票数
     http://www.senkyo.janjan.jp/election/2009/13/00008783.html
  •  
     

    【目次】

    1. 民主党の過剰得票で自公候補29人を落選し損ねた
    2. 中選挙区制(大選挙区制)でも非自公勢力は過半数を確保できる
    3. 中選挙区制(大選挙区制)が比例代表制に近いとはいえない

    【関連投稿】

  • 民主党の比例区勝ち過ぎを修正することで、政権交代が確実になる
     http://kaze.fm/wordpress/?p=275

  •  
     
    1. 民主党の過剰得票で自公候補29人を落選し損ねた

    「2007参院選投票指針」では、複数定数区で民主党候補に票を集中し過ぎないよう注意を促しました。民主党候補に票が集まり過ぎることで、当選できるはずの野党候補が当選できなくなるからです。こうした現象は同参院選で実際に起こっています。

  • 2007参院選投票指針
     http://kaze.fm/wordpress/?p=133
  • 2007参院選――結果分析
     http://kaze.fm/wordpress/?p=140
  • そして今回の都議選でも、民主党に票を集中し過ぎることの弊害が極めて顕著に現れました。表1は、票を過剰に取り過ぎた民主党候補から、落選した非自公候補に票を移譲した場合、移譲先候補が当選するケースをリストしたものです。

     
     

    表1 2009東京都議会議員選挙結果分析
    〜民主党当選候補からの票移譲でどのくらい非自公候補を当選できるか〜

    選挙区 定数 票の移譲元
    当選者
    票移譲で
    当選する落選者
    票移譲で
    落選する当選者
    新宿区 4 民主現 無所属新 自民新
    文京区 2 民主現 共産現 自民元
    墨田区 3 民主現 共産新 公明新
    江東区 4 民主現 無所属新 自民新
    品川区 4 民主現または新 共産新 自民現
    目黒区 3 民主現 民主新または共産新 公明新
    大田区 8 民主新2人 民主現2人および共産新のうち2人 自民現2人
    世田谷区 8 民主新、民主現2人のうち1人 諸派(行革110番)現 公明現
    渋谷区 3 民主現 共産新 自民現
    中野区 4 民主新または民主現 共産現 自民現
    杉並区 6 民主現2人 生活者ネット新 公明現
    豊島区 3 民主現 共産新 自民現または公明現
    北区 4 民主現または元職 共産現 公明現
    練馬区 6 民主現および/または新 共産現、生活者ネット新、社民新のうち1名 自民現
    足立区 6 民主現および新 無所属新 公明現
    葛飾区 4 民主現または新 共産新 自民現
    江戸川区 4 民主新 共産現 自民現
    八王子市 4 民主現または新 無所属新 自民現
    三鷹市 2 民主新 無所属現 自民現
    府中市 2 民主新 無所属現 自民現
    町田市 3 民主現 共産新または無所属新 自民現
    小平市 2 民主現 共産新 自民現
    日野市 2 民主新 共産現 自民現
    西東京市 2 民主現 共産新 自民現
    西多摩 2 民主新 共産新 自民現
    北多摩
    第一
    3 民主現 共産新 自民新
    北多摩
    第三
    2 民主現 共産新 自民現
    北多摩
    第四
    2 民主現 共産新 自民現

     
     
    そのような選挙区は28にも上り、計29名の非自公候補が追加当選することができました(表中の票移譲で当選できる無所属候補が明らかに自公系であるかどうかについては、JANJANの資料からは確認できなかった)。その内、共産党候補は最大で20名を占めます。民主党に票が集中し過ぎなければ、自公の獲得議席数は61からほぼ半減していたことになります。民主党に投票した東京都有権者が潜在的にどのくらい共産党候補などに投票し得るのか明らかではありませんが、驚くべき数字です。

    自民党は現有48議席から10議席減らしています。「圧勝」した民主党ですが、民主党の反自公部分での功績は、この10議席のみといえます。民主党が現有34議席から増やした20議席のうち10議席は、共産党や生活者ネットから奪った水太り部分です。これが民主党候補に投票した東京都有権者の民意なのかどうか、非常に疑問です。

    今回の結果から、来る総選挙での民主党の勝ちすぎが懸念されます。比例区では民主党にまったく投票しなくとも政権交代は十分に可能です。


     
     
    2. 中選挙区制(大選挙区制)でも非自公勢力は過半数を確保できる

    3〜8人区で自公は計45議席、民主・共産・ネットは計42議席を得ているが、4〜8人区では自公が計35議席、民主・共産・ネットが計37議席を得ている。中選挙区制(大選挙区制)でも非自公勢力が過半数を獲得できることを実証しています。


     
     
    3. 中選挙区制(大選挙区制)が比例代表制に近いとはいえない

    下の図と表2は、選挙区群ごとに各党の得票率と議席獲得率(%)を比較したものです。比例代表制に近い結果を出すといわれることがある中選挙区制(大選挙区制)ですが、得票率と議席獲得率は明らかに大きく乖離しています。

    自公はどの選挙区群でも議席獲得率が得票率を上回り、票割り――政党が最適な数の候補者を立て(各地域で投票すべき候補者を支持者・有権者に指示することで)、最小の票数で最大の候補者の当選を図ること――のうまさを示しています。

    特に公明は際立っていて、定数8群では自民より得票率が約7ポイント低いものの、議席獲得率では自民と肩を並べています。逆に民主は定数8群で、議席獲得率が得票率より約10ポイントも低くなっています。

    このように得票率と議席獲得率が大きく乖離しているということは、投票先の政党が違うことで、有権者の1票の価値が大きく異なること、したがって主権格差の存在を意味します。小選挙区制はこの主権格差が0か1かの露骨な制度です。中選挙区制(大選挙区制)での票割りは候補者側や有権者にしてみれば当然で、平等な主権を保障する選挙制度に修正する行為といえます。もっとも、すべての政党・候補者・有権者がする必要がありますが。

    2009東京都議会議員選挙――選挙区群別得票率・議席獲得率

    表2 2009都議選――選挙区群別得票率・議席獲得率(%)

    自由民主党 民主党 公明党 日本共産党 東京・生活者ネットワーク その他の党派 無所属
    1〜8人区 得票率 25.88 40.79 13.19 12.56 1.96 1.17 4.45
    議席獲得率 29.92 42.52 18.11 6.30 1.57 0.00 1.57
    2〜8人区 得票率 25.05 40.72 13.95 12.94 2.07 1.22 4.04
    議席獲得率 30.83 40.83 19.17 6.67 1.67 0.00 0.83
    3〜8人区 得票率 22.92 39.06 18.19 12.24 1.74 1.61 4.24
    議席獲得率 26.14 37.50 25.00 9.09 1.14 0.00 1.14
    4〜8人区 得票率 23.25 38.74 17.59 11.96 2.10 1.89 4.48
    議席獲得率 24.66 38.36 23.29 10.96 1.37 0.00 1.37
    5〜8人区 得票率 22.92 38.81 17.55 10.94 3.00 2.60 4.18
    議席獲得率 24.49 36.73 22.45 12.24 2.04 0.00 2.04
    6〜8人区 得票率 22.71 37.83 16.81 10.04 4.48 3.65 4.48
    議席獲得率 23.53 35.29 23.53 11.76 2.94 0.00 2.94
    8人区 得票率 23.05 40.50 16.38 9.91 4.14 4.91 1.10
    議席獲得率 25.00 31.25 25.00 12.50 6.25 0.00 0.00

     
     

    下の図と表3は、選挙区定数別に各党の得票率と議席獲得率の違いを見たものです。選挙区定数群別より折れ線が込み入って見にくいですが、やはり得票率と議席獲得率の乖離が確認できます。

    定数3の選挙区では、自公の得票率がほぼ同じ21%、民主の得票率が40%と自公のほぼ2倍ですが、議席獲得率では3党ともまったく同じ33%です。定数3が自公民の指定席制度であることをよく示しています。

    それ以外の定数では、定数5と6で得票率と議席獲得率の乖離が比較的少ないものの、定数4と8では最大10ポイント近く差が開いています。

    今回の結果では比較的民意を反映している定数5ですが、(100 - x) ÷ 5 > x を解けば分かるように、x = 15%の得票率でも議席を獲得できない場合があります。中選挙区比例代表併用制なら、この死票をある程度生かすことができます。

    1人区と2人区では、得票率と議席獲得率の乖離は論外です。

     
     
    2009東京都議会議員選挙――選挙区定数別得票率・議席獲得率

     
     

    表3 2009都議選――選挙区定数別得票率・議席獲得率(%)

    自民 民主 公明 共産 ネット その他 無所属
    1人区 得票率 40.31 42.10 0.00 5.83 0.00 0.13 11.64
    議席獲得率 14.29 71.43 0.00 0.00 0.00 0.00 14.29
    2人区 得票率 31.16 45.46 1.81 14.97 3.02 0.10 3.48
    議席獲得率 43.75 50.00 3.13 0.00 3.13 0.00 0.00
    3人区 得票率 21.28 40.67 21.14 13.61 0.00 0.25 3.05
    議席獲得率 33.33 33.33 33.33 0.00 0.00 0.00 0.00
    4人区 得票率 24.01 38.58 17.68 14.31 0.00 0.24 5.17
    議席獲得率 25.00 41.67 25.00 8.33 0.00 0.00 0.00
    5人区 得票率 23.35 40.78 19.05 12.78 0.00 0.45 3.59
    議席獲得率 26.67 40.00 20.00 13.33 0.00 0.00 0.00
    6人区 得票率 22.44 35.66 17.16 10.14 4.75 2.63 7.23
    議席獲得率 22.22 38.89 22.22 11.11 0.00 0.00 5.56
    8人区 得票率 23.05 40.50 16.38 9.91 4.14 4.91 1.10
    議席獲得率 25.00 31.25 25.00 12.50 6.25 0.00 0.00

    太田光征
    http://otasa.net/

    「国会議員の定数削減について」(国民新党代表代行・亀井静香氏宛て)

    7月 6th, 2009 Posted by MITSU_OHTA @ 14:48:47
    under 一般 1 Comment 

    平和への結集・市民の風として、国民新党代表代行の亀井静香衆議院議員に、国会議員の定数削減に関する下記の要望書を送りました。(印刷用ファイル

    国会議員の定数削減について
    2009年6月26日

    拝啓

    国民新党代表代行・衆議院議員 亀井静香様

     国会活動いつもありがとうございます。歯に衣着せぬ発言で野党連合をリードする貴職の活躍に期待しております。

     先日、衆議院で憲法審査会規程が与党による強行採決で成立しました。まさに数の暴挙による強行採決です。

     現在の自民党および公明党の衆議院議員は、まったく民意を反映しない2005郵政選挙により選出されました。小選挙区で見ると、両党は得票率が49%しかないにもかかわらず、76%もの議席を獲得しています。

     国民投票法や憲法審査会規定の強行採決で見られる数の暴挙は、民意を反映しない小選挙区制が背景となっています。

     衆議院憲法審査会の委員定数は、同規程によれば、わずか50名です。このような定数が意味することは重大です。貴党を含む小数政党の委員がどれほど同審査会に選出されるのでしょうか。失礼ながら、皆無という可能性も排除できません。

     このことは、小数政党に投票した膨大な数の主権者が、最も重要な主権の行使機会である改憲案の討議・作成の場にすら、自らが選好する議員を国会に代表として送り込むことができないことを意味します。

     小選挙区制で選出された議員から成る国会には、憲法が規定する正当に選挙された全国民の代表たる議員(主権者の代理人)が不在なのです。一部国民の代表しか存在しません。憲法が真っ先に謳う主権の侵害に他ならないと考えます。

     残念なことに、貴党のパートナーである民主党は、衆議院の比例区定数を80削減する方針を出しました。これは小選挙区制の強化を意味します。さらに致命的な数の暴挙を可能にし、国民主権を一層切崩すものです。

     民主党は定数削減の根拠に、「行政改革」の一環として自らの身を削るということを挙げています。しかし、身を削られるのは、貴党を含む小数政党です。

     国民が求めてもいない膨大な税金を浪費する改憲国民投票が実施されるならば、定数削減の理由とされる「行政改革」にも反します。2つの政党だけで民意を反映した「行政改革」ができるとは考えられません。

     もっと分かりやすい例はアメリカでしょう。アメリカは、二大政党制の下、格差・貧困そっちのけで膨大な軍事予算を維持し続けています。二大政党制では、政策の固定化により、財政支出の無駄も固定化されてしまいかねません。小数政党と民意を意図的に排除する政党に、格差・貧困問題を解決できるのでしょうか。

     議員定数の削減で税金を浮かすことのメリットよりも、民意を削ることで無駄な政策領域が温存されるデメリットの方が甚大でしょう。民意を反映した議会がなければ、真の行政改革はできません。

     民主党の鳩山代表は先日、「連立解消」に言及しました。岡田幹事長が謝罪しましたが、民主党の姿勢をうかがわせるものです。貴党の活躍の場を民主的に保証するためにも、民主党に対して比例区定数の削減方針を見直すよう、連立協議の中で働きかけるべきと考えますが、貴職のお考えはいかがでしょうか。できれば貴党の公約案を含む国会議員定数の削減について、懇談の機会を設けていただければ幸いです。

    敬具

    「平和への結集」をめざす市民の風
    選挙制度問題担当 太田光征