2007新年の問題提起
明けまして おめでとうございます
河内謙策と申します。昨年は、平和共同候補実現運動や糸数慶子さん支援運動などで、いろいろと御世話になり、ありがとうございました。今年も、よろしくお願いいたします。(このメールは、いくつかのMLに投稿しているので、重複して受け取られた方は失礼をお許し下さい。)
いつも好き勝手を言っているようで気がひけるのですが、新年にあたり、以下の3点の問題提起をさせていただきたいと思います。なお、この問題提起は、平和の課題のために奮闘している平和活動家に向けてのものなので、その点は、あらかじめ御了解ください。
第一は、日本の平和運動は、アジアの情勢を注視し、アジアについてもっと議論すべきではないか、ということです。ML上での多くの方の新年の挨拶をみても、アジアについて言及している方は少ないし、アジアについて論及される方も自分に都合のよい“つまみ食い”が多いように思います。私は、2007年のアジアは、米、日、中、露の覇権争いが激化する年であり、その覇権争いを背景にして、北朝鮮問題や、2007韓国大統領選挙、2007日本地方選・参議院選挙、2008台湾総統選挙、2008北京オリンピック、東アジア共同体・FTAAPをめぐる争い、2008アメリカ大統領選挙を理解すべきではないか、と思っています。また、日本のナショナリズムの国際的存在根拠も、この視点に立って初めて理解できると思います。
第二は、日本の平和運動は、自己の弱点に目をつむるな、と言いたいのです。わたしが、そのように強調したい最大の理由は、国民投票法案反対運動が、きわめて立ち遅れているからです。先の国会で教育基本法改悪反対運動が大きな盛り上がりを見せたのは嬉しいことでしたが、一方、国民投票法案反対運動はきわめて低調でした。これで、法案が強行されたらどうなる、と、私は冷や汗をかきました。なぜ、国民投票法案反対運動がもりあがらないか、については、わたしは、日本の平和運動の中に、広範な国民に訴えやすい課題については熱心に取り組むが、当面は先進的な国民にしか理解してもらえない課題についてはあまり熱をいれなかったり、手抜きをするという誤った傾向があるような気がしてなりません。杞憂であればよいのですが。憲法改悪の前哨戦で頑張らなくても、国民投票でがんばればよい、という考えの誤りについては、今度の法案の中身を知れば絶対に言えないはずです(自由法曹団編『国民投票法=改憲手続法案のカラクリ』学習の友社発行参照)。
第三は、平和共同候補実現運動についてです。憲法9条を守り活かすために平和共同候補を、という運動が昨年始まったことは、皆様ごぞんじのとおりです。平和のための共同候補を求める運動は、日本の歴史始まって以来の運動であり、明治維新の際の薩長同盟に比すべき運動だと思います。この運動は、大きな反響を呼んだ反面、共産党・社民党の賛成を得られず、今大きな困難に直面しています。それで、わたしは、この運動を支持した方には、直面している困難にめげず、団結をして、最後には必ず平和共同候補を実現させる、という意気込みで頑張りましょう、と言いたいのです。また、この運動の支持を表明されなかった方には、この運動が提起している問題をぜひ引き続き考えてほしい、そして、運動を進めている私達と引き続き対話をしてほしい、とお願いしたいのです。わたし個人の見解では、仮に2007参院選で平和共同候補が実現しなかったとしても、近年中に予想される総選挙での平和共同候補をめざして運動を発展させていきたい、と考えています。
以上、僭越ながら問題提起をさせていただきました。御意見・御批判ある方は、ML上で、また個人的にメールを寄せていただければ幸いです。また、転送・転載も歓迎いたします。よろしく御検討おねがい申し上げます。
河内謙策拝
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