愛知県知事選と決選投票
愛知県知事選は自公推薦の神田真秋氏が辛勝しました。
民主・社民・国民新党推薦の石田芳弘氏と、共産推薦の阿部精六氏の票を足すと、わずかに神田真秋氏 の票を上回っています。やはり今回も、民主的な選挙制度改正が必要だと痛感。
図1
自民支持層と無党派層から、「柳沢大臣発言」を考慮して野党系の石田芳弘氏に流れた票を、推計してみましょう。
図2
図3
自民支持率(33%)と無党派の割合(31%)の合計は64%(毎日新聞出口調査)、投票総数は2,941,301票なので、図2と図3から、最大で約35万票と推測されます。
だから、石田芳弘氏が野党系統一候補になっていたとしても、「柳沢大臣発言」がなければ、石田氏が当選できたかどうかは疑問です。
そもそも、異なる政党が選挙共同しなければならないのは、選挙制度が非民主的だからです。首長選の場合、第二位以下の死票を生かすための決戦投票(*)が必要だと思います。
野党は、今夏の参院選で、小選挙区制の廃止など、民主的な選挙制度を統一政策に掲げるべきでしょう。
[参考]
二大政党制ではなく二大連合制を
http://kaze.fm/wordpress/?p=109
◇開票結果(確定得票)◇
神田真秋氏(無所属現職)=自民、公明推薦=1,424,761
石田芳弘氏(無所属新人、前犬山市長)=民主、社民、国民新党推薦 =1,355,713
阿部精六氏(元労働団体役員)=共産推薦=160,827
(*)決戦投票といっても、選挙を2回やる必要はありません。投票の時に、第二希望の候補者名を記入すれば済みます。
今回の例でいえば、第三位の阿部精六氏を第一希望候補者として投票した有権者が、第二希望候補者として誰に何票入れたかを考慮します。
例えば、第二希望候補者としての神田真秋氏の得票が0票、第二希望候補者としての石田芳弘氏の得票が100,000票であるとします。
第一希望で集計した神田真秋氏の得票数1,424,761に0を足し、第一希望で集計した石田芳弘氏の得票数1,355,713に100,000を足して、それらの結果を各氏の最終的な得票数とします。
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