希望都市、東京。宇都宮けんじ通信 2012年11月20日号

11月 20th, 2012 Posted by sa104927 @ 17:54:26
under 一般 1 Comment 
━━━* 希望都市、東京。宇都宮けんじ通信 2012年11月20日号 *━━

はじめまして。長らくお待たせ致しました。「希望都市、東京。宇都宮けんじ通
信」第1号をお送り致します。
宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京、原発のない社会をつくっていきま
しょう。

■Topix

□ 宇都宮けんじさんからのメッセージ
□ 応援メッセージ
□ 宇都宮けんじさんが登場します
□メディアで紹介されています
□ 人にやさしい東京をつくる会 選挙対策本部長 上原公子(元国立市長)のご挨拶

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◆ 宇都宮けんじさんからのメッセージ
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みなさんと一緒になって石原都政を変える闘いに参加できることを、たいへん嬉
しく思っております。私は、大きな組織もありませんし、あまりお金も ありま
せん。市民のみなさんひとりひとりの協力なくして、この都知事選は闘えませ
ん。しかし、この都知事選を市民のみなさんと闘うことは、東京に 新しい民主
主義を取り返す運動です。主権者が主権者のためにやる選挙です。ぜひみなさん
と一緒に石原都政を転換し、東京に民主主義を取り戻した い、そう思っています。

原発のない東京をつくることは、原発のない日本をつくることです。そしてそれ
は、原発のない世界をつくること。
原発のない未来を子どもたちにバトンタッチしましょう。

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◆応援メッセージ
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宇都宮さんなら大丈夫。心から期待しています。(映画監督 山田洋次)

・いばらない、きどらない、飾らない。良心的で良識的で、だけど徹底的。公平
で公正で、そして弱者の側に立ちきる。現場を持ち、社会に訴え、そし て政治
に働きかける。私たちは闘う弁護士・宇都宮けんじに理想的な活動家像を見る。
(反貧困ネットワーク事務局長 湯浅誠)

・人が生きていく痛みがわからない人が政治なんかやってはいけないです。差別
の忌まわしさがわからない人に、「人権」なんて言葉を使ってもらって は困り
ます。原発に対しては、本音の部分では社会の流れが変わっていつか推進に変わ
ろうとしている人が、選挙のためだけに「脱原発」なんて言葉を 使ってはいけ
ないのです。あらゆるタブーの中で、私たちに許されなかったのは怒りを表現す
ることです。心から笑って、抱き合うために、明日から選 挙の日まで、私たち
は怒り続け、この怒りを優しさに手渡すためにしっかりとみつめていきましょ
う。(作家・クレヨンハウス主宰 落合恵子)

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◆ 宇都宮けんじさんが登場します
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・20日(火)18:30〜 @杉並産業商工会館大ホール
「杉並勝手連キックオフ集会 宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を!」

・22日(木)15:00〜19:00
「人にやさしい東京をつくる会」新事務所開きを11月22日
(木)15:00〜19:00(スピーチや音楽は17:00〜)に行います。どなた でもご参
加できますのでぜひお越しください。
★新宿区四谷3-3 エスパス・コンセールビル2F★東京メトロ丸の内線「四谷3丁
目」駅2分

・26日(月)19:00〜 @蓮根地域センター・レクホール
「宇都宮けんじさんと明日の東京を語ろう 映像・トークライブの90分」(主
催:人にやさしい東京をつくる会・板橋)

・27日(火)17:30〜19:00@日比谷野外音楽堂
「宇都宮けんじさんと東京から脱原発を! 大集会」

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◆ メディアで紹介されています
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・「FRIDAY』(秋の特大合併号、現在発売中)
「都知事選候補 宇都宮健児弁護士 『貧乏とサラ金こそが我が原点』」。ご両
親と一緒に写った子どもの頃の写真や、居候弁護士、通称「イソ弁」 だった20
代の頃のエピソードなど盛りだくさん! ぜひご覧ください!

・IWJ 「宇都宮健児氏インタビューダイジェスト」
http://www.youtube.com/watch?v=p5ayy2Q04lI&feature=youtu.be
岩上安身さんによるインタビュー。脱原発、福祉、尖閣諸島問題などについて、
とてもわかりやすく、コンパクトに4分にまとめてられています。

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◆ 人にやさしい東京をつくる会選挙対策本部長・上原公子(元国立市長)のご挨拶
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このメールマガジンは、宇都宮けんじさんを応援する「人にやさしい東京をつく
る会」が、発行する公式ブログです。一緒に、「希望都市、東京。」を 作って
いきましょう。今日からは、みなさんが、宇都宮さんと同じ立場です。みんなで
がんばりましょう。

これまで33年間、負け続けた、そして石原都政になって13年半、悔しい悔しい思
いをしてきたこの怒りを、今までのやり方ではないやり方で、乗り 越えていき
ましょう。都民の選挙、市民自身の選挙にしていきましょう。

まずは、それぞれの地域に大いに勝手連を作ってください。これが今回の決め手
です! そして、ツイッターやメール、フェイスブックなどで情報を拡 散して
ください。拡散することが、私たちのひとつの役割です。私たちがメディアに代
わって、宇都宮さんのすごさ、素晴らしさを伝えていくのです。 宇都宮さんっ
てこんなスーパー弁護士で、朝の連続ドラマの主人公になるような人生を歩んで
来た人。こんな人が知事になったら、すごい! と。

宇都宮さんのイメージカラーはオレンジです。街じゅうをオレンジで染めてみま
せんか? 新しいメディアを自分たちで作りながら拡散すること、そ して勝手
連をたくさんたくさん作って応援すること。とにかく、みんなの思いをひとつ
に、「宇都宮」にまとめることが大事です。ご努力をお願い致し ます。

————————————
■発行:人にやさしい東京をつくる会

◇事務所所在地
〒160-0004
東京都新宿区四谷3丁目3番地 エスパス・コンセールビル2F

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個人情報保護方針 (2012年11月14日)

人にやさしい東京をつくる会は、活動を展開する上で、協力者・ボランティア
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宇都宮けんじさんを支持します

11月 18th, 2012 Posted by sa104927 @ 19:09:43
under 一般 No Comments 

誰も彼もがカネだけに溺れ
ニヒリズムに甘んじているわけじゃない
苦しくつらい暮らしの中でも
理想と希望と展望と
「三つの う」を
胸の奥でたやさずに
生きていたい
にんげんは
それほど虚しい生き物ではないはず

もしあなたのとなりに挫折している人々がいたら
「弱くて弱くて弱い奴ら 負けるな」
そうつぶやきかけたい。

大衆は、時に自らを虐殺する指導者を絶賛するという倒錯行為に恍惚とする。

石原慎太郎は、福祉を切り縮め、都立病院を次々と統廃合させた。都民の安心を奪い、人々を生き難くさせて切り詰めたお金は、都市再開発や道路建設に回され、石原慎太郎が旗を振るオリンピック誘致や新銀行に放蕩のカネをばらまいた。

石原慎太郎によって、教育現場は惨状を極めた。民主主義教育を破壊し、強制と強要と分断を横行させた。教師たちの人間的誇りを踏みにじり、労働災害として、精神疾患に追い込まれ、良心的教師が教壇を離れていった。子どもたちは競争に追いやられ、人間的な感性が阻まれた教室には水面下でいじめが横行して人心は荒れすさんでいった。都立大学は首都大学東京へと破壊されてしまった。

石原慎太郎の思いつきと独善、押し付け、決め付け、他者を命令・服従の対象としか見ることができない貧困な想像力、剥き出しの偏見と差別意識、公私混同、乱暴な言葉――それらが多くの人の心を傷つけ、公正と公平を貶め、排外主義を助長し、弱い者をさらに追い詰め、社会を荒廃させた。

2011年3月11日の東日本大震災と福島原発事故。原発に依存する暮らしのあり方、社会のあり方があぶりだされた。。福島にある原発から生まれた電気は、東京など、首都圏に送られ使われている。震災と原発事故直後に石原慎太郎はこう発言した。

「津波をうまく利用して、我欲を洗い流す必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」。

石原慎太郎は、原発事故による未曾有の被害が徐々に明らかになり、おびただしい人々が避難生活を余儀なくされているとき、市民の間で広がり始めた脱原発運動を罵倒しつづけてきた。

石原慎太郎は、東京都政とは何の関係もない尖閣問題に火をつけた。今まで外交的に中国と日本との間で矛盾を解消させていた尖閣列島をよりによって東京都予算で買い占めることを宣言、野田総理はそれを国家が買うと後を受け取った。中国が領土問題に対して日本が国家意志として、中国侵略へ乗り出したと受け取らせるような蛮行を行ったのが、石原都知事である。両国の関係を極度に悪化させ、経済を大混乱させたのである。その挙句、何の責任も取ることなく、知事職を放り出した。知事をほおりなげても、石原慎太郎はもっと危険な保守の右翼的再編を試み、橋下徹氏が立ち上げた「日本維新の会」の代表に収まり、国政全般を右翼化し民主主義憲法を投げ捨て軍国主義憲法作成の野獣的野心を公然とさせた。退職した都知事石原慎太郎を批判するのは、そのような見通しゆえであり、個人的に石原個人について知る者ではない。

そのような東京都の惨状に、宇都宮健児氏を都知事候補として擁立した「人にやさしい都政をつくる会」は、四つの政策要項を提示した。宇都宮けんじ(健児)氏は、自ら貧困な育ちの中から貧しいひとびとや苦しみに悩むひとたちに共感し、自らの弁護士活動という職業そのものにおいて、人間的なきわめて人間的な親しみと温かさと信念と優しさとにあふれた人格であることに私は感銘をもっている。

?          護憲

日本国憲法を尊重し、平和と人権、自治、民主主義、男女の平等、福祉・環境を大切にする都知事である。

?          脱原発

脱原発政策を確実に進める都知事である。石原知事は、原発問題を「ささいな問題」と呼んだが、冗談ではない。東京都民は福島原発からの電気の最大の消費者であり、東京都は東京電力の最大の株主だ。福島原発事故の結果、豊かな国土が長期にわたって使えなくなり、放射能汚染による被害は、むしろこれから顕在化する。原発事故と闘い、福島をはじめとするこの事故の被害者を支えることは東京都と都民の責任である。これまで原発推進政策を推し進めてきた政官業学の原子力ムラと闘うことは、この国の未来を取り戻すことである。政府、国会、経産省、東電を抱える東京での脱原発政策は、国全体のエネルギー政策を変えることになる。

?          学ぶ喜びの教育

石原都政によってメチャメチャにされた教育に民主主義を取り戻し、教師に自信と自律性を、教室に学ぶ喜びと意欲を回復させる都知事である。

?          脱貧困・反格差

人々を追い詰め、生きにくくさせ、つながりを奪い、引きこもらせ、あらゆる文化から排除させる、貧困・格差と闘う都知事である。

このような政策をもとに結集した40人のひとびとは以下のかたがたである。

赤石千衣子

雨宮処凛

池田香代子

稲葉剛

上原公子

内田雅敏

内橋克人

宇都宮健児

大江健三郎

岡本厚

荻原博子

奥平康弘

海渡雄一

鎌田慧

河添誠

北村肇

木村結

小森陽一

斎藤駿

斎藤貴男

早乙女勝元

佐高信

佐藤学

澤田猛

澤藤統一郎

柴田徳衛

品川正治

杉原泰雄

高田健

俵義文

崔善愛

辻井喬

暉崚淑子

寺西俊一

中山武敏

西谷修

堀尾輝久

前田哲男

山口二郎

渡辺治

以上40名

そのような中から、「人にやさしい都政をつくる会」は着々と実績を積んで、宇都宮健児氏を擁立した。

一方会としても、メディアとして、ツイッターやフェィスブックなどにも取り組んでいる。

■人にやさしい東京をつくる会

◇事務所所在地
〒104-0061
東京都中央区銀座6-12-15 COl 銀座612ビル7F 東京市民法律事務所内

◇公式サイト
http://utsunomiyakenji.com
◇公式ツイッター
https://twitter.com/utsunomiyakenji
◇公式フェイスブック「宇都宮けんじ」
http://www.facebook.com/utsunomiyakenji
◇公式フェイスブック
「宇都宮けんじさんと東京を変える100万人サポーターズ」
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◇公式ユーストリーム(動画中継サイト)
http://www.ustream.tv/user/utsunomiya_kenjiTV

私は、メーリングリストに次の投稿を寄せた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇都宮けんじさんへの期待と私見

宇都宮健児さんが、日弁連会長の頃から存じ上げておりました。「週刊金曜日」編集委員を務められるようになって幅広い行動性に関心を持ち始めました。

ウィキペディアで検索して、宇都宮さんが暮らしの不自由さと闘いながら、東大を中途退学して弁護士の仕事についたり、少年の日に、野球少年だったのに、貧しさと闘うなかで部活を諦めたりなされたことも知りました。

少しでも宇都宮さんの人となりを知らせることが、都知事選挙の運動のひとつになると思いました。グループ「私が東京を変える」でも、宇都宮さんの語り口そのものに民衆政治家の人間味、温かさを感じ、急速に親近感を覚えました。

ひとつだけ。

70年安保世代から上は間違いなく宇都宮さんの存在のスケールの穏和で重厚な真実が伝わりやすいと思います。

20代〜30代の若者や無党派層の若年層をひきつける上で、選挙運動に若手をひきつける青年運動家を同時に選挙運動に同行したらいかがでしょうか。また年齢だけでなく、その問題の研究者をスタッフとして、選挙戦から同行し、当選後はその領域の専門家をスタッフや副知事などに登用していただくことです。貧困問題の湯浅誠さん、脱原発の山本太郎さん、坂本龍一さん。そのほかにも都知事選に関心をもつ首都大学東京の宮台真司さん。浮動派層や若者層対策のひとつとしてです。同時に、教育問題のスタッフとして尾木直樹法大教授、世田谷区長の保坂展人氏。

勝手な意見を並べました。ありがとうございました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

櫻井智志

11/14(水)東京を変えるキックオフ集会 宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を!@なかのZERO 大ホール

11月 13th, 2012 Posted by MITSU_OHTA @ 18:30:24
under 福島原発事故 , 2012年東京都知事選挙 No Comments 

■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■□
□■□■  東京を変えるキックオフ集会   □■□■
■□■ 宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を! □■□
□■   11.14(水)19:00〜なかのZERO        □■
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□

宇都宮さんは、多重債務問題をはじめとして、弁護士として貧困問題に長くかかわってきました。リーマン・ショックのあった2008年暮れから翌年にかけておこなわれた「年越し派遣村」では名誉村長をつとめました。その後、完全無派閥の弁護士としては初めて日弁連会長となり、人権擁護活動や、東日本大震災と原発事故の被災者・被害者支援などに積極的に取り組んできました。

都民みんなの声を集めて、宇都宮さんとともに、「人にやさしい東京」をつくっていきましょう!

◆東京を変える4つの柱◆
1 原発のない社会へ――東京から脱原発政策を進めます。
2 誰もが人らしく生きられるまち、東京をつくります。
3 子どもたちのための教育を再建します。
4 憲法のいきる東京をめざします。

★日時:11月14日(水)19:00 (開場18:30)

★会場:なかのZERO 大ホール
    中野区中野2-9-7
    ※JR・東京メトロ「中野」駅 南口徒歩7分
    http://www.nicesnet.jp/access/zero.html

★出演:宇都宮けんじ

★応援出演予定者
雨宮処凜(作家)、松元ヒロ(コメディアン)ほか多数。

★集会の日時が迫っています。
1000名以上が入れる会場を埋めつくしましょう。
呼びかけの輪を広げてください。
メールだけでなく、電話などで声をかけあっていらして、ご家族・ご友人などとご一緒にいらしてください。

★主催・問い合わせ先
人にやさしい東京をつくる会
東京都中央区銀座6-12-15 COI銀座612ビル 7F階東京市民法律事務所内
TEL.03-3571-6051
携帯電話 080-6724-6746
http://utsunomiyakenji.com
twitter:@utsunomiyakenji

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以上、転載

太田光征

11月 12th, 2012 Posted by sa104927 @ 7:27:12
under 一般 No Comments 

宇都宮健児氏都知事選出馬と市民派脱原発派の都政・国会戦略

2012/11/11 櫻井智志

「人にやさしい都政をつくる会」の声明は感銘的で東京都民の幸福を願うとともに、都知事選がどのような全国的な意味をもつかもあきらかにしている。ひとの心のあたたかさをはっきりと明示してくれている。九日、前日弁連会長の宇都宮健児氏は、「人にやさしい東京をつくる会」の擁立に則り都知事選立候補を表明した。前に掲げた資料は、一部分のみ引用にとどめる。

資料1 「人にやさしい都政をつくる会」声明

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(前略・中略)
では、どのような都知事を私たちは求めるか。
第一は、日本国憲法を尊重し、平和と人権、自治、民主主義、男女の平等、福祉・環境を大切にする都知事である。
第二は、脱原発政策を確実に進める都知事である。石原知事は、原発問題を「ささいな問題」と呼んだが、冗談ではない。東京都民は福島原発からの電気の最大の消費者であり、東京都は東京電力の最大の株主だ。福島原発事故の結果、豊かな国土が長期にわたって使えなくなり、放射能汚染による被害は、むしろこれから顕在化する。原発事故と闘い、福島をはじめとするこの事故の被害者を支えることは東京都と都民の責任である。これまで原発推進政策を推し進めてきた政官業学の原子力ムラと闘うことは、この国の未来を取り戻すことである。政府、国会、経産省、東電を抱える東京で の脱原発政策は、国全体のエネルギー政策を変えることになる。
第三は、石原都政によってメチャメチャにされた教育に民主主義を取り戻し、教師に自信と自律性を、教室に学ぶ喜びと意欲を回復させる都知事である。
第四は、人々を追い詰め、生きにくくさせ、つながりを奪い、引きこもらせ、あらゆる文化から排除させる、貧困・格差と闘う都知事である。
以上のような都知事を私たちは心から求める。このような都知事を実現するため、私たちは全力で努力する。
2012年11月6日
赤石千衣子 雨宮処凛 池田香代子 稲葉剛 上原公子 内田雅敏 内橋克人 宇都宮健児 大江健三郎 岡本厚 荻原博子 奥平康弘 海渡雄一 鎌田慧 河添誠 北村肇 木村結 小森陽一 斎藤駿

斎藤貴男 早乙女勝元 佐高信 佐藤学 澤田猛 澤藤統一郎 柴田徳衛 品川正治 杉原泰雄 高田健 俵義文 崔善愛 辻井喬 暉崚淑子 寺西俊一 中山武敏 西谷修 堀尾輝久 前田哲男 山口二郎 渡辺治
以上、40 名(11 月5 日23 時現在)
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この声明を読むと、脱原発を契機として、代々木公園や明治公園で大規模な集会を開催しつづけて、一方全国で1000万人脱原発署名を集めた運動のことが想起される。
その市民運動は、脱原発基本法制定全国ネットワークをつくり、国会に脱原発基本法を制定する法案を上程した。このとき、政党として、「国民の生活が第一」新党きづな、社民党、新党大地・真民主・減税日本など野党の有志議員のグループが九日、代表世話人会を開き、東京都知事選に出馬する宇都宮健児氏を推薦する方向で検討することを決めた。代表世話人会は、今後それぞれの党に持ち寄り党として推薦するよう調整する。
また、日本共産党東京都委員会などでつくる「革新都政をつくる会」は九日、都知事選で宇都宮 健児氏を支持する方針を確認した。十二日の臨時総会で正式決定する。共産党は、脱原発や弱者支援などの政策を評価、独自候補も検討したが、共闘によって当選の現実的な可能性が高まると判断した。共産党も同氏を支持する方向で検討している。
今回の過程を見ていると、脱原発で市民の全国的な怒りと抗議を結集した市民運動が、脱原発基本法を上程し、抗議行動を野外で繰り広げる一方、都知事選や国会選挙でも、共闘して「市民的第三極」の地場を結成するなど総合的な戦略が目立つ。
一方日本共産党も、脱原発即時ゼロ廃止をよびかけるなど、政策上の前進を見せて、他の政党の脱原発の共闘には加わっていないけれど、結果として宇都宮氏を支持するなど、この大きな流れに合流していることが言えよう。
実は都知事選に最も早くマスコミがとりあげたのは、市民グループ「私が東京を変える」の候補者擁立である。このグループは、脱原発国民投票事務局長でもある今井一氏がまず個人として広く市民に候補者を擁立する集いをもっ た。その中でしぼられた数名の候補者に実際にあたり立候補の可否をたずね、立候補する意志のあるかたに集まってもらって、政策などを質問した上でグループで検討して、宇都宮健児氏を擁立した。これは十一月九日のことである。
時間的に余裕がない中で、知識人でなく、市民が都知事選を擁立しようとする試みとして注目されてよいと考える。
そんな中で、都知事選に再三再四擁立を促された湯浅誠氏が以下の声明をインターネットで公開した。

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資料2  湯浅誠さんからのメッセージ (インターネット 公開)
都知事選についてのコメント (11月4日執筆、6日発行)
この間、多くの方から、都知事選についてお問合せなどいただきました。ご推薦 いただいた方もおられて光栄かつ恐縮でした。率直に申し上げて、今回の都知事選 で私が「勝てる候補」などと言われるのは、ほとんど身の丈に合わない話と思わざ るを得ないので、わざわざ態度表明するのもどうかと思っていました。しかし、新 聞紙上でも取り沙汰されるようになり、沈黙していることによる不利益も生じかねない情勢になってきたことから、コメントしておきたいと思います。結論から申し上げると、出馬はしません。 以下、この間の経緯や考えたことを書きます。
1)大きな社会状況として、すでに数多くのご指摘があるように、橋下維新、石原新党とつづく世の中の流れには、私も危機感を持っています。石原さんが事実上の後継者として指名した猪瀬直樹さんが石原都政路線を引き継ぐのだとすると、また、出馬を取り沙汰されている東国原さんが橋下さんとの連携を示唆されているのだとすると、この間の流れも踏まえつつ、それに違和感を抱いている人たちの思いを集結させられる対抗馬の擁立(オルタナティブの提示)は必要だと、私も思います。
2)ただし、1000万人を超える有権者を抱える巨大都市・東京都の知事は、広範な人々の利害を調整する官僚機構と良好な関係を保ち、企業から生活者を含めた多様な人々に共感を得る必要があります。イメージとしては、1000万人有権者を自分から近い順に一列に並べたときに、真ん中(500万人目)からちょっと先くらいの人たちに言葉を届けられるくらいの幅の広い陣容を組めるかどうかが重要に思います。
3)では、それは誰か、となるのが選挙です。固有名が出ないことには選挙になりません。ただし、その前段階では「こういう人」というイメージが必要です。私のイメージは以下のようなものでした。
?原発事故以降、飛散する放射能や食の安全に対する不安は高まっています。それは社会運動や市民活動に参加したことのなかった人たちも抱いています。人によっては濃淡があって、人によっては漠然としてもいる不安感を抱く人たちが共感できる人が望ましい。上から降ろしたような脱原発・反原発ではなく、重要なのは「生活者としての共感でしょう。したがって生活者目線を(「生活者目線!」と訴えるだけでなく)体現している人が望ましい。
?加えて、グローバル化が進行する中、グローバルな競争関係にいかに対処するか、という知見も必要です。とりわけ巨大都市で一人勝ち状態の東京では、「東京が牽引役」と漠然と感じている人が多いと思われます。直線的なグローバル批判よりも、多様性(ダイバーシティ)、普遍性(ユニバーサル)をキーワードに、「グローバルとは競争の激烈化とイコールではない」「多様性と普遍性の尊重が発展と成長につながる」という主張を説得的に展開でき、それを体現するグローバルなキャリアを持った人が望ましい。
?石原新党や橋下維新の諸政策を「新自由主義」と断じる人たちは、どんな対抗馬でも票を入れる。しかしそれだけでは数十万票規模にしか達しないだろう。むしろ問題は「あのマ ッチョな感じについていけない」と肌感覚で違和感を抱いている人たちの共感を得られるかどうか。ソフト・柔軟・親しみといった対極的な諸要素を併せ持つ人が望ましい。
?知名度や実績は高ければ高いほどいい。ただ、仮にそれほどの高い実績や知名度がなくても、諸分野の専門家のバックアップや候補者に欠けているものを補う態勢の担保を選挙戦中から示すことで、知名度不足からくる不安感、不信感をできるかぎり払拭することは不可能ではない。
その他、政党人でないことなど、さまざまな要素がありますが、ここでは割愛します。
4)そのようなイメージから、私は今回、都知事選には「生活者としての立ち位置とグローバルなキャリアを併せ持ち、猪瀬さんや東国原さんとは対極的なキャラクターを持つ女性」が望ましいのではないかと考え、それに当たる人を探しました。幸い、お一人おられたので、11月頭に急遽お会いしてお話してみましたが、残念ながらお子さんが小さいことなどから固辞されました。この時点で、私にとってベストの候補はいなくなり、あとは誰がベターかという話に移りました。
5)「勝つ」ことが困難でも、「勝てない可能性が高いが、オルタナティブを提示し、一定の票を獲得することで、異なる民意を示す価値のある選挙戦ができるか」という次元もあり得ます。理想的な形は作れなくても、意味のある選挙戦ができれば、それは都知事選に続く衆議院選挙、都議会議員選挙に向けて、オルタナティブを望む少なからぬ都民の存在を可視化できる(それは、都知事選を、次の総選挙で自分の政党の得票数増加に結びつけようといった個々の政党の思惑とは別のレベルの話として)。そのラインは、過去2回の選挙で次点候補が獲得した169万票だろ うと思います。対戦候補によってはそれだけ取っても勝てないかもしれない。しかし、次点候補がそれ以上の票数を獲得したのは1975年以来ありません。オルタナティブを提示しつつ、それだけの票を獲得したとしたら、仮に選挙で勝つことができなくても、一定の民意を示したと言えるのではないか、と思います(もちろん「選挙なんだから勝たなくては意味がない」という言い方もありますが…)。
6)そのためには、いわゆる「左派」系の政党を支持している人の数では到底足りません。それ以外の100万人近い人たちが支持してくれないと、その数には至りません。これは、投票する人たちの5人に1人という気の遠くなるような数です。現在の社会運動の広がり具合、浸透具合を冷静に見るかぎり、その人たちが仮に現在の石原新党、橋下維新といった流れに何らかの違和感を抱いているとしても、同時に社会運動や市民活動にも違和感や拒否感を抱いている可能性は少なくない。「どちらを選ぶか」と問われれば「まあ、どっちもどっちだろうけど、まだ前者のほうに実績と勢いと展望があるのではないか」「後者では、東京がどうなってしまうかわからず不安だ」と感じる人も少なくないのではないかと推 測します。危ないのは「石原新党、橋下維新に違和感を抱いている人は少なくないはずだ」という点に重きを置きすぎて、「自分たちに違和感を抱いている人も少なくない」という点を軽視したり忘れてしまうことです。
7)そうだとすると、目指すべき戦略は、
?社会運動や市民活動に対する不安や不信感をいかに払拭し、
?相手候補に対する違和感にいかに明確な言葉を提供できるか、
ということになります。?は社会運動や市民活動が比較的ふだんからやっていることで、相対的な得意分野と言えるかもしれません。?は比較的ふだんから忘れられがちなことで、相対的な不得意分野です。しかも?と?はバーター関係にあり、どちらかに偏りすぎると他方を失いますから(先鋭化すれば広 がりを失い、広げすぎれば無原則となる)、両者が得票数最大化に向けて絶妙のバランスを取るように工夫する必要があります。それは容易なことではありません。選挙の事務局内でも「ここが均衡点」の判断は分かれるでしょう。容易ではないから、今まで勝てませんでした。そして、?が不得手で?が得意なのだとすれば、当面力を入れるべきは、当然不得意分野である必要があります。
8)そのためには、自分たちにないものを補っていく布陣が必要です。実績不足については実績のある人を、不安に対しては安心感を与えられる人を、不信感に対しては自分たちと対極にいるような人でチームを構成し、応援団に配置できることが望ましい。もちろんそれも容易なことではありません。ないものを 補ってくれるような人たちが、社会運動や市民活動に不安や不信感を抱いている可能性も少なくないからです。だからこそ、対話と調整の技法が必要です。それができなければ、結局選挙戦も広がりを欠くものになります。そして選挙が組織戦でもある以上、社会運動や市民活動に携わる一人ひとりがそれを身につけていかなければ、候補者だけにその広がりの獲得を期待しても、無理な話です。結局、草の根ベースで一人ひとりがそれをできるかどうかが、選挙でも問われることになります。その点は、社会運動や市民活動の日々の現場と変わりません。『ヒーローを待っていても世界は変わらない』ゆえんです。タテに突き抜けるような一点突破型の手法だけでいけるなら、そもそも苦労はありません。
9)諸般の事情から、今回の都知事選で私自身がそれを担うことは不可能になりました。当初から自分自身についてはきわめて消極的でしたが、現在では完全にゼロです。「諸般の事情」については、いずれご説明する機会も来るかもしれませんが、いま詳細を述べることは差し控えます。ご了承いただければ幸いです。    (後略)
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湯浅誠氏のメッセージは、都知事選を闘う上でどんなキイポイントがあるかを明確に提示している。このような指針自体も極めて有効な指針となっている。
とくに169万票が次点を超える得票で、左派の得票が50万票前後ならば、100万票を浮動層を獲得する作業がいる。この課題に、湯浅氏は、候補者と相異なる応援者を立てて、広く都民の若者層によびかけることが必須と説いている。考えられる具体例としては、世田谷区長社民党の保坂直人氏、音楽家で脱原発に熱心な坂本龍一氏、脱原発に熱心でタレント職業さえ失業という過酷な目にあった山本太郎氏、大学教授でかなり以前から若者層に任期のある宮台慎司氏。これらの応援者が交互に宇都宮健児氏を応援するとよいと考える。当の湯 浅誠さん本人も都合のつく効果的な場面でどうか。また新党大地・真民主から間違いなく衆院選出馬を公表している歌手の松山千春氏の登用も考えてしかるべきであろう。
ともかくイメージ戦、言論戦、投票者との対話において、どれも他の候補者を凌駕する必要がある。
そして、都知事選で健闘しえたなら、その政治家の支援の動きは衆院選へと連動していくだろう。ここでも、選挙区では当選はたったひとりなので、脱原発による共闘態勢を組む政党は、互恵の対等の感覚で候補者のバーターなどを試みることができよう。比例区は、それぞれの政党の独自な戦略や政策が基本となる。かりに共産党が選挙区のバーターに加わることがあったなら、小選挙区で共産党当選の可能性もありうる。しかし、共産党はムードではなく、政策による一致を共闘の基本としてきたし、それは野合を防ぐひとつの見識であるから、それ以上私はたちいるつもりはない。
都知事選で、立候補を表明しているのは、猪瀬直樹氏。予想されるのは、松沢成文氏、東国原英夫氏、小池氏、舛添要一氏など多彩である。多彩だが、脱原発でしかも脱貧困にも取り組んできた候補者は宇都宮健児氏ひとりである。民衆の弁護のために闘い続け、自らが生活の厳しさを子どもの頃から実感として知り続けてきた宇都宮氏は、日弁連の反主流派として会長に当選したが、次期は落選したという。いつも民衆の側にたち続けた宇都宮健児氏。実に有力な候補者を得た。後は都民の一票が待たれる。都知事選は、次の国政選挙と連動している。

市民派脱原発派の都知事選運動の前進のために要請いたします

11月 9th, 2012 Posted by sa104927 @ 16:25:36
under 一般 No Comments 

湯浅誠さんは、立候補の意思がないことを明確に公開しています(以下資料1参照)。
「私が東京を変える」のグループは、本日候補者を最終決定します。
3ページに資料2として、「人にやさしい都政をつくる会」の声明を転載しました。それは感銘的で東京都民の幸福を願うとともに、都知事選がどのような全国的な意味をもつかもあきらかにしています。ひとの心のあたたかさをはっきりと明示してくれています。湯浅誠さんの声明の理念ともつらなる水脈を感じさせてくれます。
どうか「人にやさしい都政をつくる会」と共闘して都知事選に共同した市民の統一と共闘した力で闘ってほしいと切に要望し、お願い申しあげます。
2024年11月8日  櫻井智志

資料1   湯浅誠さんからのおしらせ (インターネット 公開)

都知事選についてのコメント (11月4日執筆、6日発行)

この間、多くの方から、都知事選についてお問合せなどいただきました。ご推薦 いただいた方もおられて光栄かつ恐縮でした。率直に申し上げて、今回の都知事選 で私が「勝てる候補」などと言われるのは、ほとんど身の丈に合わない話と思わざ るを得ないので、わざわざ態度表明するのもどうかと思っていました。しかし、新 聞紙上でも取り沙汰されるようになり、沈黙していることによる不利益も生じかねない情勢になってきたことから、コメントしておきたいと思います。結論から申し上げると、出馬はしません。 以下、この間の経緯や考えたことを書きます。

1)大きな社会状況として、すでに数多くのご指摘があるように、橋下維新、石原新党とつづく世の中の流れには、私も危機感を持っています。石原さんが事実上の後継者として指名した猪瀬直樹さんが石原都政路線を引き継ぐのだとすると、また、出馬を取り沙汰されている東国原さんが橋下さんとの連携を示唆されているのだとすると、この間の流れも踏まえつつ、それに違和感を抱いている人たちの思いを集結させられる対抗馬の擁立(オルタナティブの提示)は必要だと、私も思います。

2)ただし、1000万人を超える有権者を抱える巨大都市・東京都の知事は、広範な人々の利害を調整する官僚機構と良好な関係を保ち、企業から生活者を含めた多様な人々に共感を得る必要があります。イメージとしては、1000万人有権者を自分から近い順に一列に並べたときに、真ん中(500万人目)からちょっと先くらいの人たちに言葉を届けられるくらいの幅の広い陣容を組めるかどうかが重要に思います。

3)では、それは誰か、となるのが選挙です。固有名が出ないことには選挙になりません。ただし、その前段階では「こういう人」というイメージが必要です。私のイメージは以下のようなものでした。

?原発事故以降、飛散する放射能や食の安全に対する不安は高まっています。それは社会運動や市民活動に参加したことのなかった人たちも抱いています。人によっては濃淡があって、人によっては漠然としてもいる不安感を抱く人たちが共感できる人が望ましい。上から降ろしたような脱原発・反原発ではなく、重要なのは「生活者としての共感でしょう。したがって生活者目線を(「生活者目線!」と訴えるだけでなく)体現している人が望ましい。

?加えて、グローバル化が進行する中、グローバルな競争関係にいかに対処するか、という知見も必要です。とりわけ巨大都市で一人勝ち状態の東京では、「東京が牽引役」と漠然と感じている人が多いと思われます。直線的なグローバル批判よりも、多様性(ダイバーシティ)、普遍性(ユニバーサル)をキーワードに、「グローバルとは競争の激烈化とイコールではない」「多様性と普遍性の尊重が発展と成長につながる」という主張を説得的に展開でき、それを体現するグローバルなキャリアを持った人が望ましい。

?石原新党や橋下維新の諸政策を「新自由主義」と断じる人たちは、どんな対抗馬でも票を入れる。しかしそれだけでは数十万票規模にしか達しないだろう。むしろ問題は「あのマッチョな感じについていけない」と肌感覚で違和感を抱いている人たちの共感を得られるかどうか。ソフト・柔軟・親しみといった対極的な諸要素を併せ持つ人が望ましい。

?知名度や実績は高ければ高いほどいい。ただ、仮にそれほどの高い実績や知名度がなくても、諸分野の専門家のバックアップや候補者に欠けているものを補う態勢の担保を選挙戦中から示すことで、知名度不足からくる不安感、不信感をできるかぎり払拭することは不可能ではない。
その他、政党人でないことなど、さまざまな要素がありますが、ここでは割愛します。

4)そのようなイメージから、私は今回、都知事選には「生活者としての立ち位置とグローバルなキャリアを併せ持ち、猪瀬さんや東国原さんとは対極的なキャラクターを持つ女性」が望ましいのではないかと考え、それに当たる人を探しました。幸い、お一人おられたので、11月頭に急遽お会いしてお話してみましたが、残念ながらお子さんが小さいことなどから固辞されました。この時点で、私にとってベストの候補はいなくなり、あとは誰がベターかという話に移りました。

5)「勝つ」ことが困難でも、「勝てない可能性が高いが、オルタナティブを提示し、一定の票を獲得することで、異なる民意を示す価値のある選挙戦ができるか」という次元もあり得ます。理想的な形は作れなくても、意味のある選挙戦ができれば、それは都知事選に続く衆議院選挙、都議会議員選挙に向けて、オルタナティブを望む少なからぬ都民の存在を可視化できる(それは、都知事選を、次の総選挙で自分の政党の得票数増加に結びつけようといった個々の政党の思惑とは別のレベルの話として)。そのラインは、過去2回の選挙で次点候補が獲得した169万票だろ うと思います。対戦候補によってはそれだけ取っても勝てないかもしれない。しかし、次点候補がそれ以上の票数を獲得したのは1975年以来ありません。オルタナティブを提示しつつ、それだけの票を獲得したとしたら、仮に選挙で勝つことができなくても、一定の民意を示したと言えるのではないか、と思います(もちろん「選挙なんだから勝たなくては意味がない」という言い方もありますが…)。

6)そのためには、いわゆる「左派」系の政党を支持している人の数では到底足りません。それ以外の100万人近い人たちが支持してくれないと、その数には至りません。これは、投票する人たちの5人に1人という気の遠くなるような数です。現在の社会運動の広がり具合、浸透具合を冷静に見るかぎり、その人たちが仮に現在の石原新党、橋下維新といった流れに何らかの違和感を抱いているとしても、同時に社会運動や市民活動にも違和感や拒否感を抱いている可能性は少なくない。「どちらを選ぶか」と問われれば「まあ、どっちもどっちだろうけど、まだ前者のほうに実績と勢いと展望があるのではないか」「後者では、東京がどうなってしまうかわからず不安だ」と感じる人も少なくないのではないかと推測します。危ないのは「石原新党、橋下維新に違和感を抱いている人は少なくないはずだ」という点に重きを置きすぎて、「自分たちに違和感を抱いている人も少なくない」という点を軽視したり忘れてしまうことです。

7)そうだとすると、目指すべき戦略は、
?社会運動や市民活動に対する不安や不信感をいかに払拭し、
?相手候補に対する違和感にいかに明確な言葉を提供できるか、
ということになります。?は社会運動や市民活動が比較的ふだんからやっていることで、相対的な得意分野と言えるかもしれません。?は比較的ふだんから忘れられがちなことで、相対的な不得意分野です。しかも?と?はバーター関係にあり、どちらかに偏りすぎると他方を失いますから(先鋭化すれば広がりを失い、広げすぎれば無原則となる)、両者が得票数最大化に向けて絶妙のバランスを取るように工夫する必要があります。それは容易なことではありません。選挙の事務局内でも「ここが均衡点」の判断は分かれるでしょう。容易ではないから、今まで勝てませんでした。そして、?が不得手で?が得意なのだとすれば、当面力を入れるべきは、当然不得意分野である必要があります。

8)そのためには、自分たちにないものを補っていく布陣が必要です。実績不足については実績のある人を、不安に対しては安心感を与えられる人を、不信感に対しては自分たちと対極にいるような人でチームを構成し、応援団に配置できることが望ましい。もちろんそれも容易なことではありません。ないものを補ってくれるような人たちが、社会運動や市民活動に不安や不信感を抱いている可能性も少なくないからです。だからこそ、対話と調整の技法が必要です。それができなければ、結局選挙戦も広がりを欠くものになります。そして選挙が組織戦でもある以上、社会運動や市民活動に携わる一人ひとりがそれを身につけていかなければ、候補者だけにその広がりの獲得を期待しても、無理な話です。結局、草の根ベースで一人ひとりがそれをできるかどうかが、選挙でも問われることになります。その点は、社会運動や市民活動の日々の現場と変わりません。『ヒーローを待っていても世界は変わらない』ゆえんです。タテに突き抜けるような一点突破型の手法だけでいけるなら、そもそも苦労はありません。

9)諸般の事情から、今回の都知事選で私自身がそれを担うことは不可能になりました。当初から自分自身についてはきわめて消極的でしたが、現在では完全にゼロです。「諸般の事情」については、いずれご説明する機会も来るかもしれませんが、いま詳細を述べることは差し控えます。ご了承いただければ幸いです。

最後に、蛇足ながら一つだけ。11月4日の朝日新聞紙上(東京都版)で、私のことについて以下のように報じられています。「『失敗した。石原氏がここで辞めるなら、東京にいた』。10月末、立候補を求めにきた脱原発運動の関係者に漏らしたという」。これは事実無根か、またはかなりの歪曲があると思います。そもそもカギ括弧付の一人称で紹介されていますが、朝日新聞からこの発言を確認されたことはありません。「脱原発運動の関係者」という匿名の者からの伝聞を私の第一人称の発言として紹介するのは初歩的なルール違反ではないかと思います。そもそも大阪でも活動を始めた目的は、私にとっては上述した都知事選で焦点化されている課題と同根であり、石原氏が辞任するまで、このタイミングで辞任する可能性があることを予期していなかったことはうかつだったと思っていますが、大阪に来たことを「失敗だった」とは考えていません。この点、当日のシンポジウムの記録が残っているようですので、自分自身の正確な発言内容を確認した上で、朝日新聞に対して、しかるべき対応を取りたいと思います。
資料2 「人にやさしい都政をつくる会」声明

惨憺たる石原都政の一三年半であった。
福祉は切り縮められ、都立病院は次々と統廃合された。都民の安心を奪い、人々を生き難くさせて切り詰めたお金は、都市再開発や道路建設に回され、知事が旗を振るオリンピック誘致や新銀行に無意味に蕩尽された。

惨状を極めたのが、教育現場である。民主主義が破壊され、強制と強要と分断が横行した。教師たちは誇りを踏みにじられ、精神を病み、教壇を離れていった。子どもたちは競争に追いやられ、教室は荒んだ。都立大学は破壊されてしまった。

知事の思いつきと独善、押し付け、決め付け、他者を命令・服従の対象としか見ることができない貧困な想像力、剥き出しの偏見と差別意識、公私混同、乱暴な言葉――それらが多くの人の心を傷つけ、公正と公平を貶め、排外主義を助長し、弱い者をさらに追い詰め、社会を荒廃させた。

昨年3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、改めて私たちに、原発に依存する暮らしのあり方、社会のあり方に反省を迫るものだった。福島や新潟にある原発から生まれた電気は、ほとんどすべて東京など、首都圏に送られ、使われているのだ。震災と原発事故直後の石原知事の発言は、「津波をうまく利用して、我欲を洗い流す必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」という驚くべきものだった。さらに、原発事故による未曾有の被害が徐々に明らかになり、おびただしい人々が避難生活を余儀なくされているとき、市民の間で広がり始めた脱原発運動を罵倒しつづけてきた。

そして最後は、東京都政とは何の関係もない尖閣問題に火をつけ、日中関係を極度に悪化させ、経済を大混乱させたのである。その挙句、何の責任も取ることなく、知事職を放り出した。この尖閣問題の経過ほど、石原都政の年月を象徴しているものはない。

来る都知事選は、このような都政と訣別し、人々が人間らしく生きられる街、平和と人権を尊び、環境と福祉を重視する、いわば「当たり前の都政」に転換する絶好の機会であると私たちは考える。

石原都政の継続や亜流を、決して許してはならない。
自治とは、住民の暮らしを守り、福祉を増進させることを本旨とする。教育とは、自ら学び考え、議論を深め、合意を作り上げていく、民主社会の次の担い手を育てることである。東京都政を、こうした自治の原点に戻さなければならない。荒れ果てた教育現場を建て直し、次の世代と私たちの未来を救わなければならない。

あまりにも、いまの時代は人々が生きづらい。失業、非正規労働、過労、格差・貧困の拡大と福祉の切り下げによって、若者も子育て世代も高齢者も苦しんでいる。その上、国政は、混迷、混乱に加えて右傾化の度合いを増し、改憲や集団的自衛権の行使、近隣諸国との紛争に突き進んでいるように見える。この流れを止めなければならない。

いま、東京都知事を変えることは、日本の右傾化を阻止する力になると私たちは考える。
では、どのような都知事を私たちは求めるか。

第一は、日本国憲法を尊重し、平和と人権、自治、民主主義、男女の平等、福祉・環境を大切にする都知事である。
第二は、脱原発政策を確実に進める都知事である。石原知事は、原発問題を「ささいな問題」と呼んだが、冗談ではない。東京都民は福島原発からの電気の最大の消費者であり、東京都は東京電力の最大の株主だ。福島原発事故の結果、豊かな国土が長期にわたって使えなくなり、放射能汚染による被害は、むしろこれから顕在化する。原発事故と闘い、福島をはじめとするこの事故の被害者を支えることは東京都と都民の責任である。これまで原発推進政策を推し進めてきた政官業学の原子力ムラと闘うことは、この国の未来を取り戻すことである。政府、国会、経産省、東電を抱える東京での脱原発政策は、国全体のエネルギー政策を変えることになる。

第三は、石原都政によってメチャメチャにされた教育に民主主義を取り戻し、教師に自信と自律性を、教室に学ぶ喜びと意欲を回復させる都知事である。

第四は、人々を追い詰め、生きにくくさせ、つながりを奪い、引きこもらせ、あらゆる文化から排除させる、貧困・格差と闘う都知事である。

以上のような都知事を私たちは心から求める。このような都知事を実現するため、私たちは全力で努力する。
2012年11月6日
赤石千衣子 雨宮処凛 池田香代子 稲葉剛 上原公子 内田雅敏 内橋克人 宇都宮健児 大江健三郎
岡本厚 荻原博子 奥平康弘 海渡雄一 鎌田慧 河添誠 北村肇 木村結 小森陽一 斎藤駿 斎藤貴男 早乙女勝元 佐高信 佐藤学 澤田猛 澤藤統一郎 柴田徳衛 品川正治 杉原泰雄 高田健 俵義文 崔善愛 辻井喬 暉崚淑子 寺西俊一 中山武敏 西谷修 堀尾輝久 前田哲男 山口二郎 渡辺治
以上、40 名(11 月5 日23 時現在)

解説
上記の文書は、11月8日に開かれた「私が東京を変える」で提起・配布した文書です。
市民グループ「私が東京を変える」は、弁護士宇都宮健児氏を擁立することを決定しました。さらに、「人にやさしい会」とも、会談をもつこともあわせて決定しました。詳細はここでは省きます。

東京新聞発『「脱原発の都知事を」市民ら擁立模索』

11月 5th, 2012 Posted by sa104927 @ 8:44:24
under 一般 No Comments 

私が購読している東京新聞は、今朝の朝刊で写真入り五段にわたる記事を掲載した。
「湯浅誠さん等を都知事にする会」のメンバー大津留さん、太田さん、小生も参加した会合である。この会合は、市民運動家の今井一(はじめ)さん個人がよびかけて、氏を支援する市民運動のメンバーが会合の実務にあたつて開催にこぎつけたものである。  会合には、東京新聞のほかにNHK、朝日新聞、読売新聞も取材にきていて、会合の模様をずっと取材していた。

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2012年11月5日 東京新聞
「脱原発の都知事を」市民ら擁立模索
住民投票実現目指す

東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う都知事選に、脱原発のグループが候補者を擁立する動きを水面下で進めている。参加者の多くは、昨年三月の東京電力福島第一原発事故をきっかけに、政治にかかわろう活動する人たち。千代田区内で四日、会合を開き、参加した約五十人が候補者擁立に向けて話し合った。   (都政取材班)

【表現の効果的な技法として個人の意識と行動に沿って記事が書かれています。それは新聞記事としては秀逸なのですが、個人名も含めてここでそのまま転載して全文掲載は肖像権・著作権などプライバシーに牴触すると考え、以下記事を要約し後半のみ記します。】
脱原発のグループが都知事選にかかわるのは、東京電力の主要株主の都が東電に脱原発を迫ったり、原発の是非を問う住民投票の実現を目指したりするほか、衆院選の前哨戦として世論の流れを変えたいという考えから。
四日の会合では、貧困問題に携わる団体の幹部や、市民派の弁護士らの名前が挙がった。会の名称を「私が東京を変える」とし、週内にも候補者を絞り込む方針だ。
呼び掛け人の市民団体「みんなで決めよう『脱原発』国民投票事務局長の今井一氏
(五八)は「これまで一部の知識人や政治家が候補者を選んできたが、われわれ市民の手で決めるべきだ」と意義を語った。
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会場には、前国立市長の上原公子さん、評論家で市民活動家でもある村岡到さんや二十代の大学院生や活動家など広範な参加者があった。次回は同じ水道橋のYMCAアジア青少年センター九階の大部屋に変わり、11月8日午後六時半から開始される。ひとりの候補者にしぼり、いよいよ都知事選に乗り出す。  (櫻井智志)

「湯浅誠さん等を都知事にする会」が発足

11月 3rd, 2012 Posted by MITSU_OHTA @ 12:13:30
under 2012年東京都知事選挙 [8] Comments 

大津留公彦さんのイニシアチブで「湯浅誠さん等を都知事にする会」が立ち上がりました。

大津留公彦のブログ2
http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/

動くしかない。「平和への結集」をめざす市民の風もこの会に賛同しています。

以下が「湯浅誠さん等を都知事にする会」の発足趣意書です。供託金カンパ用の口座も既に開設済み、早い!

太田光征

湯浅誠さん等を都知事にする会
http://yaplog.jp/yuasatochiji/

「湯浅誠さん等を都知事にする会」発足趣意書

1.急遽この会を作る趣旨
石原都知事の突然の辞任による東京都知事選挙が11月29日告示12月16日投票にて行われる事になりましたが出馬が予想される新自由主義路線の候補に勝てる可能性のある無党派で若く知名度があり弱者の立場に立ち脱原発を進める候補という条件で考えると湯浅誠さんしかいないと思います.
消費税増税については議論がありますが「今回の増税法案は廃止する」で合意出来ると思います。
広く賛同を募りみんなで彼のハートに火を付け出馬を決意頂き当選まで持って行きたいと思います。

2.この会の基本政策
?脱原発を進め再生可能エネルギーを進める
?反貧困を進め命と暮らしを守る
?オリンピック招致は取りやめ福祉予算に回す
?TPP参加には反対する
?石原都知事が行った事の総点検を行う

3.この会のメンバー
趣旨に賛同頂きメールアドレスをお教えいただける方全員
議論及び連絡はメーリングリストで行う
(yuasatochiji@yahoogroups.jpに参加する旨のメールを頂く)

訂正→申し込み希望者は以下まで登録希望と書いてメールをお送り下さい。
yuasatochiji-owner@yahoogroups.jp

4.この会の活動の仕方
急を要する事態でありインターネット上で活動し世論を盛り上げ政党及び団体に奮起してもらう。

Twitter ハッシュタグ#yuasatochijiで呟き、広げる。
facebook pageでイイネを獲得し輪を広げる。
homepageとblogを作成し広報し300万円の供託金募金を進める
(湯浅氏の説得に失敗した場合は彼が事務局長を勤める反貧困ネットワークに全額寄付する)
事務所は作らない

5.この会の活動期間
2012年11月1日から2012年12月16日までの1ヶ月半

出たい候補より出したい候補を!
以上です。